第八便「そのクレーム、狂暴につき」
以外にも話が簡単に進んだので更新します。
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場面は代わり大きな広間に机が並ぶ場所。
便秘スレイヤーがトゲグッソを討ち果たした後、とある精霊世界の会議室で沢山の精霊が集まり。
炎の精霊達による、"炎の魔法使用不可事件"に対する緊急記者会見が行われたのである。
席にサラマンダーやイフリート の様な炎の神が並び、黒いスーツに身を硬めて真っ直ぐ前を見据えてる。
周囲には沢山の精霊記者達が質問の準備を行っていた。
「本日はお集まり頂き、誠にありがとうございます……ッツウ」
不祥事事件を起こした炎の精霊サラマンダーが代表して、この会見を取り持つ。
彼はこの事件の当事者であり、事の重大さを痛感していた。
「この度は、ご迷惑をおかけして……誠に申し訳有り……グズッツ!……マゼンデジダアアア!! ウェアイアエエハアイアアア!!
オアアアアアアアアアアーーーウアン!!! 問題ホオホオ! !起こしてウッハハハアアアア! ↑ハッツハッツ!! ……ハアッツ申し訳ございません……ハアッツ……!!」
会見場は騒然と成る、人々までもが魔法の水晶玉で会見の生中継を観て居る中。
サラマンダーによる号泣会見が執り行われ始めたのである!
「ご指摘ヲオ、魔術師の皆様の、ご指摘トオ、受け止めてヘハアアハアアアッツアハアアアアア…アハハアアアアハアア…、ご指デギデヴォン受け止めデェ、ズズズッツ……アアアアアハハハアアアハアア……」
サラマンダーが号泣している横で、別の精霊イフリートが今回の脱糞不祥事による謝罪と今後の方針が発表される。
「本日より1ヶ月間、マジックポイントカムバックキャンペーンを展開し、全ての魔法契約者に詫びファイヤーボール配布を行う所存であります」
「よって今なら炎の魔法撃ち放題、小さな火炎呪文に漏れなく極大爆炎呪文が詠唱も必要なく付いてくる! 」
「信頼回復の為に全力でサポートさせて頂く事で、今回の不祥事をお詫びさせて頂きます。」
水晶玉からフラッシュが炊かれる、そして精霊達は一斉に質問責めの脅威にさらされた。
「どうしてウ◯コしたんですか?!」
「精霊はウ◯コしないって嘘だったんですか!!」
「さっきから大地の精霊が匂って仕方ないです! いかがお考えですか!! 」
そう言う中、それぞれの回答に対応しながらも炎の精霊達が全員立ち上がり……
ゆっくりと頭を下げつつこう言った。
「本当に……!! 」
「ウ◯コして……!! 」
「すいませんでした!!! ……(パシャパシャパシャ!!! )」
(水晶玉からフラッシュが大量に炊かれる)
これらは全世界に生中継され、精霊達がこぞって贔屓していたスペルキングダムの最大の汚点と言われ、伝説となった。
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視点は変わり……ここは魔界。
魔王の拠点、魔王城。
人間界と魔界は本来は断絶されている、だが限定パスポートによりどちらも移住や滞在が許可されており、実は別に国交が無いわけではない。
魔界の人間界進攻などと言う、妄言はもう魔界では……
「儲からないビジネス」
とされており、人件費や滞在費用の浪費、物資の関係上……無駄だと言うことが解っているのである。
魔王と呼ばれるモノ達は常に金儲けを主体とし、天上の女神のエロフィギュアや男神のBL本等を販売する。
冒涜と需要を兼ね備えた存在でもあるのであり、監視する天上の神様はいつでも"アウト"と"セーフ"と"これはけしからん"を繰り返している!
……そんな魔王城で、ある天地を覆す大事件が起こった。
それはある晴れた日の事、突如魔王城に人間の女が来客する。
その応対に当たる魔王の側近が、魔王に状況を報告。
「魔王様、人間の女がトイレを貸して欲しいとのことです」
ワナワナと震え出す魔王、エロフィギュアのクレームだと思っていたようだ。
「おのれ人間め!! 一階の奥だと言ってやれ!! 」
魔王がふてぶてしくも最高の応対をする。
……だがこの日、魔王城は突如!
……跡方なく消滅する!
トイレを借りに来たのは、ヴァリカタヴェンに憑依された肛門括約筋SSSランクの女なのである。
音もなく訪れる魔王城崩壊から、遅れて轟音が響き渡る。
そして発生した強大な衝撃波は魔界に大きな爪痕を残した。
これは……
ヴァリカタヴェンが生成した、硬度10、重さ2トンの糞便を……
肛門括約筋SSSランクの女が、マ ッ ハ 4 6 で打ち出した結果なのである!!
巨大なクレーターが出来上がり、糞便の臭いが辺り一面に広がった。
その様子を見た肛門括約筋SSSランクの女が微笑みを見せる。
「さあ! 来なさい便秘スレイヤー!!」
「「 私をひり出しにいらっしゃい!! 」」
これらは世界に衝撃を与え、後に地上を恐怖のドン底に陥れる前触れなのだ!