第二便「フン族の女神」
何故か続きます
ここは異世界と現実世界の狭間、本来なら現実世界で間違って死んだ人を異世界に送る選定をする女神が、チートや転生先の算段をするはずだが......
その女神の前に現れたのは!
尻にサイクロン掃除機を突き刺した便秘スレイヤーだったのだ!
「 へ......変態だー!! (ガビーン)」
余りの変態ぶりに腰を抜かした女神、現実世界の変態など女神の知る範疇を超えており、異世界のソレとレベルが違うと核心していた。
ここで便秘スレイヤーが弁明をする。
「セントラルワールドゲートを通って来た、私の名は便秘スレイヤー! ......ヴァリカタヴェンを打倒する者だ! 」
「決して怪しい者ではない! 」
「怪しすぎるわあああ! 」
明らかに怪しい姿にツッコミで返す女神だが、直ぐに冷静を取り戻し、便秘スレイヤーの審問を開始する。
「ええっと......なんですか? 便秘スレイヤーさんでしたっけ? 」
転生における関連書類を出してきた女神、これには便秘スレイヤーの詳細な情報が書かれていた......が。
「名前の欄も便秘スレイヤー? 本名はどうなってんの! ナニコレ経歴は? 国際便秘連盟のエージェント? 打倒ヴァリカタヴェン?! ......これう○こじゃないの?! 」
意味不明の経歴が書かれた書類に愕然とする女神。
「私はヴァリカタヴェンを追い掛けて来た、奴はどの異世界に転便した? 」
「今すぐにでも同じ異世界に転生させてほしい」
「......よそ当たって......」
女神はそう言う態度が気に食わないと言わんばかりに、申し出を拒否、さっさと現実世界で生まれ直して頂こうと手続きを図ろうとするが......
女神自身の腹部に違和感が......
「へ? ちょっと! 女神が便秘になるとか可笑しいから! 」
「どうなってんの? 天界ではモノは食べても自身の霊力の一部を摂取し直してるだけの筈なのよ!? 」
突然の体調の変化に戸惑う女神、だが便秘スレイヤーはその姿に反応した。
「これはヴァリカタヴェンの便秘憑依......まさか彼女の担当する異世界に舞い降りたのか......」
ここで意味不明の便秘スレイヤーの言葉に取り乱す女神、今にも便意と苦しみに悶える一歩手前まで来ていた。
「女神はう◯こなんてしないんだからね! 異世界努めて400年、こんなの初めてよ! 」
「ヴェアアヴィギイイ(便意)!!! 」
のけ反る女神、白目を剥きながら溢れんばかりの便秘の苦しみにもがく!
「私をヴァリカタヴェンの元に送れ! 奴をひり出させる事が出来るのは私だけだ! 」
女神がもがきヘッドバンキングしながら、便秘スレイヤーにすがり付く!
「お゛ね゛が゛い゛し゛ま゛す゛うううう!! 」
顔中が鼻水と涙とよだれでぐちゃぐちゃの女神が、便秘スレイヤーに助力を申し出た。
するといつの間にか異世界行きの門が姿を表す。
「だが......その前に、便秘で苦しむ貴女にせめてもの慈悲を! 」
構える便秘スレイヤー、ここで再び便秘解消拳が炸裂する!
「いや! 待って女神はう◯こしないから、ここトイレがないんだって! ねえ聞いてる! ......って何を構えているのよ! ......ハッ! 」
便秘スレイヤーは飛び上がる!
「 哈アアアアアア! 」
「便秘解消拳! 奥義! 」
「「 天翔! 快便拳!! 」」
猛然と繰り出される突きの嵐!
女神の腹部に打ち込まれる快便闘気!
それは遂に400年に渡る「食べてきたモノ」をひり出させる!
その勢いは想像を絶するモノだった!
「おおおおおおおおおおお!!!(大脱糞) やだ私! 翼も出さずに空を飛んでる!! 」
「ああああああ! バヴェル建っちゃう! 天罰堕ちちゃううううううわあああああ! 」
ブビビビビブバヴァヴァヴァヴァビリィリブリュリュリュリュヴィヴィチヴィチィチジジジジジバヴォンバヴォ!!
ギャギュイイイイイイイイインブビビビビビビビボビビイイイイ!! (臭いバヴェルの塔建設中)
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「願わくば全盛期の力でヴァリカタヴェンと闘う事が出来るのを願わんばかりだ......」
悶絶して気絶している女神の尻に、軟膏治療拳を打ち込み、痔の治療する便秘スレイヤー。
彼が目指す異世界転生は、きっと全盛期の力の全ては得られないだろう。
だが力が半分でも彼ならヴァリカタヴェンと対等に闘う。
そう心で願う女神は、明日からトイレの女神に転職するかもしれない。
それくらいの排便により、天界の門はいよいよ匂いがヤバくなってた。
「臭ュウ(しゅう)! 早く行きなさい! 便秘スレイヤー! 」
「このヴァベルの塔が崩れる前に! 」
その女神の言葉に便秘スレイヤーは手を掲げ、恩に着ると言わんばかりに異世界の門へ駆け込んでいった。
「ふふふ、この私に300年ぶりの排便をさせるとは見上げたものよ......ふふふ(後処理に絶望しながら)」
女神の微笑みは悪臭に満ちていた。




