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詩「有様」   2018 3 21

作者: konoe sakuta

「有様」    2018 3 21



嘘をつかなくていい

誇示しなくていい 

等身大の良さをかみしめかしこまった服を捨てる


目をまっすぐにみて無責任に甘やかす

とけこむだけとけこんで頷くだけでいい


あれもこれもそれも若く美しかった

色あせたすべてを愛していこう


自分探しも終わる

同じリフを刻め

繰り返しの中に転調を生め


このままずっと誰にも迷惑をかけずにいつまでも楽しくやっていけると

事件や事故が起きても関係することなく

手探りの範囲の厚意に謝意を示しつつ

相応に振舞って年を重ねよう

手を取り合いときに抱き合い銃で撃たれよう

鳥に驚き海で笑おう

手を取り合い固く抱き合い毒を飲み干そう


永遠の闇が包み込むだろう

それはきっぱりと確実にやってくる


誰にでも平等に訪れる未来

しかし瞬いた生命は魅力を失わない


価値だけで僕らは判断されない

主張せずも埋没しても光り輝く


確実に僕らはこの世に生まれた

出会いはぐくみ互いを欲した


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