えぼりゅーしょん
ある日、家に帰ると、ミイが鼻歌を歌っていた。
『~♪~♪~♪』
とても綺麗な歌声だったがボクの気配に気づいてか歌うのを止めてしまった。
「どうして、止めたの?」
『え、え?何をですか?』
「鼻歌。とっても綺麗だったよ」
『あ、ありがとうございます。』
みるみるうちに彼女の顔が赤くなる。
「照れること無いよ。もっと自信をもったら?」
『は、ハイ!』
へぇ、こんな反応もするんだ、素直な子は、かわいらしいと思った。
だいぶ彼女とも慣れた頃、ポツリと彼女が言った
『ワタシ、セクシーになりたいんですよね。大人の女性・・・』
「そ、そうなんだ、がんばればなれるよ。多分・・・」
『ハイ。がんばりまーす』
あの時は、何のことを言ってるのかさっぱりわからなかったが
その言葉の意味が後々わかることになる。
翌日家に帰ると
『あ、お帰りー』
ちょっと髪の毛が伸びて、ちょっと派手な格好に彼女は、なっていた。
「どうしたの?その格好・・・」
『へへへ?似合う?』
屈託無い笑顔で彼女が問いかけてくる。
「う、うん似合うよ」
『頑張ったら、あたしこんな風になったの!進化って奴かな?』
進化か?とは思ったが口にしないでおく。あえて。
その日は何を話したかそれ以上覚えていない。だって翌日さらに・・・