ほむほむって何?
とりあえず、3つまで投稿
気がつくと、20cm大の女の子、"ミイ"が水槽越しに心配そうな顔で
こちらを見ていた。
『あ、あの、だいじょぶ・・・ですか?』
「・・・・」
『あ、あの・・・』
水槽の中に20cm大の女の子。考えれば考えるほど再び気絶しそうだが
実際、目の前に20cm大の女の子がいる。
そしてボクに話しかけてくる。
これはどっきりか何かか?それともVRか何かか?と
現実と受け入れられないが、それでも目の前に20cmの人間の言葉を話す
生き物がいるということと、相手がコチラとコンタクトをとろうとしているという
事実に、ボクは気を取りなおして女の子"ミイ"と接触しようと試みた。
「はじめまして」
『あ、はじめまして』
「あのー"ほむほむ"の"ミイ"さん?」
『ハイ。』
「どーゆー意味ですか?名前?ニックネーム?何?」
『えっと・・・"ほむほむ"というのは種類で、"ミイ"というのが名前です』
「種類?」
『ハイ。種類です。えっと・・・あなたは、種類は人間ですよね?』
「ええ、まぁ一応・・・」
『あなたの種類は人間。ワタシの種類は"ほむほむ"なんです。』
「なるほど・・・わかったようなわからないような・・・」
『フフッ』
"ほむほむ"の"ミイ"が微笑む。良く見ると地味な格好をしているが
おとなしそうなかわいらしい子だと思った。
そんなわけでボクと、ミイの奇妙な日常がはじまった。
ボクは正直、新型のゲームか何かだと疑っていたのだが
水槽をまんべんなく調べてみたが、電源コードやリセットボタン的な
物はとくになく、そもそも電源供給がどうやっておこなわれているのか
さっぱりわからなかった。
つまり、謎の生物が目の前にいるという事実を受け入れるしかなかったのである。
一回1000文字未満。