お食事しました
彼女はエサ・・・(失礼)食事をまったく摂取しなくても良いらしい
のだが、ある日彼女が突然言い出した。
『なんか食べたい』
「・・・?食べたい?」
『そう。オイラもなんか食べてみたい』
食べたい気持ちはわかるし、食事ぐらい出すのは、かまわないんだけど
「その密閉された水槽の中にどうやって入れるのさ?」
当然の疑問である。
すると、彼女は不可思議な発言をした。
『そっちが、オイラにこんなものを食べさせたいって強く願えば食べれるんだ』
「強く願う?」
『そう、頭の中にイメージを思い描くの』
『は・や・く、お願いしてぇ~』
わかりました。ボクは、とりあえず自分が今食べたい焼肉、特に牛タンを
想像してみた。
水槽内が光だし、一瞬眩しいくらいにボクの視界が光につつまれた。
気がつくと彼女の目の前に小さな皿があり、小さな牛タンがあった。
彼女は箸で牛タンをツンツンしながら
『これ、何?』
と聞いてきたのでボクは、それは牛タンという食べ物で非常に美味しいんだ
ということを彼女につげた。
彼女はしばらく不思議そうに牛タンをながめ、おもむろに一口食べた。
『ふぁぐ・・・モグモグ』
「どう?」
『・・・・おいしいぃ!!』
目を輝かせて叫び一心不乱に牛タンをたいらげた。
ボクも牛タン食べたいなーと考えていると、あっというまに牛タンを食べた
小さい彼女がキラキラした目をこちらにむけて
『次は?次は何?』
と催促してきた。
とりあえず、味が濃い牛タンを食べたのだから
のどが乾いたろうと思い飲み物を想像することにした。
再び水槽が光り輝く。
気がつくと彼女の目の前に小さなコップがあり、その中に牛乳が入っていた。
『この白いの何?』
と聞いてきたのでボクは、それは牛乳という飲み物で非常に美味しいんだ
ということを彼女につげた。
彼女はしばらく不思議そうに牛乳をながめ、クンクンと匂いをかぎ
『くさくない?』
「そんなことないよ。飲めば気にならないよ。栄養分も豊富だし」
あと、背が伸びるよとは言わなかった。
とボクが言うと、コクコクと牛乳を飲み始めた。
『・・・コクコク』
『・・・・・・』
「どう?」
『・・・う゛げぉぇー』
「何?」
『まじぃ~。うえぇーー』
「牛乳嫌い?」
『うん。だめみたい・・・』
と申し訳なさそうに言う姿がかわいらしかったので
「好き嫌いはだれでもあるよ」
と慰めてあげることにした。
すると
『そもそも、牛乳がカルシウム摂取に最も良い物であるという考えは
既に古く、牛乳でカルシウムを摂取しようというのはもはや前時代的な発想である。
にもかかわらず子どもたちの給食にいまだ牛乳が出てその牛乳が給食の予算の大部分を
占めているというのが業界の陰謀といわざるを得ない!!!!!!』
と突然暴走をしはじめてしまったが
要は、牛乳キライってことを正当化してるだけだろーと放置しておくことにした。




