踊るアホウに見るアホウ
「ただいま」
『ランラン♪』
家に帰ってくると彼女は踊っていた。
そう言えば、昔は、踊ってたり唄ってる最中にボクが返ってくると
恥ずかしくなっちゃうのか
すぐに、やめちゃって何事もなかったように振る舞ってたけど
最近は、全然そんなそぶりすらないね。とか思いつつ。
『おかえり~♪』
ボクが帰ってきた事に気づいても踊っていた。
「何やってんの?」
『ダンスだよダンス~♪』
水槽の中で彼女は優雅に踊り続けている。
「上手だね。」
とボクが褒めると、彼女は照れくさそうに、えへへ、と笑い
踊りの振り付けとしてお辞儀をひとつちょこんとした。
しばらく彼女の踊りに見とれていると突然ダンスの雰囲気が変わり
カクカクと動き出した。
ボクは、驚き
「ど、どうしたの」
と声をかけると
『ぽう!ぽう!ぽう!』
と奇声を発しだした。
「ち、ちょっと大丈夫か!!!」
ボクは本気で心配になり声をかけると彼女は
『ぶれいくだんす。だよ!ぶれいくだんす』
と答えた。
「故障したのかと思ったよ」
とボクが言うと彼女は
『ロボットじゃないんだから!オイラは人工物だけどロボットじゃないやい!』
と意味不明なことを言った。
詳しくは理解できなかったがなんだか態度が気に入らなかったので
水槽をガタガタ揺らしてやった。
『いやぁぁ』




