掌編小説集1 (1話~50話) 頭の体操 作者: 蹴沢缶九郎 掲載日:2016/01/16 「この図の中から一本だけマッチ棒を動かして、五つ正方形を作り出してください。」 テレビ画面の中の司会者が問題を出題する。 工夫しなければ解けない問題、頭の体操というわけである。 頭の体操。 ただ、その番組を視聴している一人の青年。その青年にとっては少し意味合いが違っていた。 青年が「ふん。」と力むと、青年の頭がグニャリと変形し始め、まるで頭蓋骨など存在しないような動きを見せる。青年なりの頭の体操。 しかし青年、答えは分からないようだ…。