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2020年12月28日00時00分

東京夏期オリンピックが終了し、もう今年もあと少しとばかりに年末恒例の宝くじや年賀ハガキの投函が盛んに行われている頃。

日本は唐突なに地球上から消失した。


最初に異変に気づいたのは、天文台だった。

日付が変わった瞬間に夜空の星の位置が悉く変わっていたのだ。

各天文台は、至急政府に連絡した。

政府側も最初は『何をバカなことを』と相手にしていなかったが、同じ様な報告が大量にされたことから、深刻に捉えるようになる。


続いて異変に気づいたのは、通信関係者だった。

海外のサイトや海外電話、更にGPSが等が唐突に使えなくなったのだ。

この報告には政府側も大変重く受け止め、真相の解明に全力で取り組むこととなる。


そして続々と異変が報告されてくる。

各国大使館からも本国と連絡が取れなくなったという報告が発せれるといよいよ余裕が無くなってくる。

当初、政府は大規模太陽フレア等で衛星が全滅したのではないかという予想を立てていたが、衛星が全滅する規模の太陽フレアの場合街中の電子機器にも重大な影響が出るため、今のところ何も変わった様子のない街中の様子から、その可能性は無くなった。

続いて考えられたのは、外国からの大規模なハッキング等によるサイバー攻撃だった。

この可能性が政府の中では一番可能性の高い原因と考えられていた。

しかし、Dos攻撃にしても海外のサイトだけを閲覧不可能にする意味は分からなかったし、更に重要なインフラや自衛隊等の軍事施設に対するハッキングは見られなかった。唯一直ちに影響が出たのはGPS だったが人間は以外と機械の不調で済ませてしまう事は多い。

また、この異常事態が起こったのが夜中言うこともあり、大部分の一般市民はこの異常事態にまだ気づいていなかった。

そして、政府はと言うと、警察や自衛隊のサイバー攻撃や犯罪に対処する舞台に命令を出し、至急衛星の復旧を命じた。

しかし、帰ってきた返答は無情なものだった。『サイバー攻撃の事実はなし。衛星との更新不可能の現状は衛星や海底ケーブルが何らかの要因で使用不可能になっていると思われる。』

この報告に日本国政府は更に頭を悩ませる事となる。

衛星処か海底ケーブルも使用不可能になっている事が判明したからである。

海底ケーブルは衛星の普及が進んだ現代では、時代遅れと思われがちだが、衛星に比べ安定しているという利点も存在しているため、未だに広く使用されている。

その海底ケーブルまで使用しないとはどういう事なのか。

衛星、海底ケーブルを一斉切断・破壊するなど不可能だし、例え出来たとしても余りにも無意味だ。


これらを踏まえ、政府は空海自衛隊を周辺への偵察に出す事を決定した。

ここまでで約3時間が経過していた。

ここから事態が動くにはさらに5時間程の時間が必要となる。


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