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魔王も意外と大変だナ……

作者: 深架
掲載日:2015/12/01

オホッ……おほほほほっ……………

 僕は魔王だ。

 生粋の、生まれつきの。

 およそ家族と呼べるライバルたちは皆、毒殺やら心不全やら、事故や災害に偶然遭うやらで、すっかり暗殺されてしまった。

 僕は王位継承権こそ低かったものの、あれよあれよとう間に王位を継承した。

 そして、隣国、天使ノ国の上位天使アルカと婚約し、悪魔と天使は無事、親戚関係を続けることと相成ったのだが……。

「エル……エルっ!! 起きなさいよこの寝坊助っ」

「あ痛っ……痛いよローレン……」

「痛いよ……じゃないわよっ。あんたの未来のお嫁さんが大変なことになってるわよっ」

 ちなみにローレンはおネエであり、この僕の忠実な……いや、ちょ~五月蝿うるさくてはた迷惑な下僕(従者)であった。

「なんだよ……朝からデッカイ声出すなよ。デッカイのはアルカのだけで十分だ」

「そう云う話じゃないわよっ。アルカちゃんのデッカイのをた~っぷり堪能出来なくなるぞ?」

 途端、僕は飛び起きる。

「な、なんだと……っ。それは問題だな。ふむ。これぞまさしく由々しき事態と云うものだ。全土に緊急宣言しなければな……」

 スコ~ン、となにかが僕の頭にぶつかって来る。

「なにすんだよローレン」

「こんな状況で冗談かますあんたの脳ミソはきっと欠陥品質だっ!!!」

「な……っ。朝から五月蝿うるせぇんだよおまえは」

「だって、これが大人しくしてろ~なんて無理な話なんだ」

「云ってみろ」

「アルカちゃんが、仕事で地上に降りたんだが、そのときたまたま~、人間に恋、しちゃってな。いや~、天界に戻って来る気配なしなのよーーっ」

「ぬわぁ~んだとっ!!!!!!! 貴様、それ本当だな? 違ってたらその首チョン切るぞっ?」

「本当よ本当っ、嘘じゃない。正真正銘の本当ほんと情報ネタよ?」

「嘘だっ! ガセだっ。マジネタじゃないっ!!!!!!」

「…………………………」

「…………そうなのかッ? いや、そうなのだな……? 本当ほんとなのだなっ???!!!」

「………………」

 ただ、ローレンは言葉を発することなく、頷く……。

「くそっ人間め!!!」

「……」

「こうなりゃ、……目にもの見せてやるっっっ!!!!!!!!!」

「………………くっ」

「……?」

「くくくくっ。あ~っはっはっ」

「な、なんだ急に? 壊れたかぁ~おいっ」

「嘘だ……っ。あ~っはっはっ、あ~っはっはっ。いまのぜ~んぶ、嘘よぅ……」

「………………こらぁぁぁあああああっ」

「ひえええええっ。アハン。ウッフン。いやぁ~んっ……………………」





 ーー僕は、魔王だ。

 からかう奴は、皆。………………地獄へ堕ちろっっっっ!!!!!!!!!!!!!!

おほっ……おほほほほっ………………………………?。

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