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もしも地球にブラックホールができたら

太平洋上に突如現れた赤黒い渦——それは人類史上初の地球規模のブラックホールの兆しだった。原因は不明。科学者たちも解明できず、ニュースは混乱を隠すように「原因不明」と報じる。しかし、SNSや掲示板では瞬く間に情報と恐怖が拡散し、街の人々は次第にパニックに陥っていく。

主人公・慎一一家は、病気の父・正一を抱えて自宅に留まることを選ぶ。外では渋滞と混乱に巻き込まれた人々が叫び、車が立ち往生し、スーパーは買い占めで荒れ狂う。SNSには恐怖の声が次々と書き込まれ、街全体が絶望の渦に包まれる。逃げ惑う人々の小さなドラマが交差する中、慎一一家はテレビの速報に釘付けになり、最後まで一緒に過ごすことを決める。

渦は都市を飲み込み、建物も車も、人々も次々に消えていく。ISS(国際宇宙ステーション)もまたブラックホールの重力に引き込まれ、宇宙に残された最後の記録も消えゆく。

かつて青く輝いた地球も、その文明もすべて赤黒い渦に飲み込まれた。しかし、宇宙のどこかに同じように文明を築いた生命が存在したかもしれないという可能性だけが、かすかに残る。だが、そのすべては消え、誰にも語り継がれることはない——それでも、恐怖と愛、思考だけは宇宙に永遠に刻まれるのだった。
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