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第2章:脚本家ロニー・ブローマン氏の説明(1)
二月からの日本での上映を前に(= 当時)、映画『スペシャリスト』の二人の製作者が来日した。
・・・監督の『 エイアル・シヴァン』、脚本を担当した『ロニー・ブローマン』。
ともにイスラエルで生まれ育ち、現在はフランスで活動している。
以下は、ブローマンの説明です。
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「・・・この裁判は、過去に行なわれたものですが、私たちに、極めて今日的な問題を投げかけています。
それは・・・アイヒマンが殺人者である以前に、単に従順で、仕事熱心な高級官僚であったということです。
彼は、いかなる権威に対しても、いかなる目的に対しても、自分のエネルギーと能力を使って奉仕する人です。
・・・この問題は、戦時中の特殊な状況で生まれましたが、戦争の枠組みをはるかに超えて、われわれの現代社会にも存在する問題です。
ですから私は、この過去の裁判は、実際に、現在を考える材料になると思います。」