第14章:脚本家ロニー・ブローマン氏の説明(2)
「・・・私は、『ミロシェヴィッチ(= セルビア共和国初代大統領:故人)』に対して、強い対応をすることは、支持していました。
・・・しかし、この対応を、人権や『人道の原則』というレトリック(= 実質を伴わない表現上だけの言葉。表現の巧みな言葉。)で覆い隠すことには、賛成できません。
なぜならば、それは、『政治的動機にもとづく戦争』だったからです。
ヨーロッパの中で、比較的弱い国が相手だから攻撃した・・・そのことが物語っています。
チェチェンの『グロズヌイ』では、大国ロシアによる百倍も規模の大きな罪が犯されているのに・・・それを止めることができません。
誰も、チェチェン侵攻のゆえに、ロシアを攻撃しようとはしないのです。
・・・状況によって、明らかに『扱い』が変わっています。
『ある状況ではやめさせる』、と表明できるけれど、『他の状況では、何も言わず、なすがままにさせる』・・・それは、人権や人道援助の世界では、あってはならないことです。
状況が変わっても、いつも同じ対応でなければなりません。対応に違いをつくることは、人権や人道の原則の『蹂躙』になるからです。」




