表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ラジオ大賞3

時計の針を進める世界




 時計の針を進める世界だ。

 確かに1日は24時間しかない、1年は365日だ。

 皆が、少しでも有意義に時間を使おうとするのは理解出来るさ。だからって、1日を30時間にしてどうする、1年を400日してなんになる。

 けれども、少しでも時間を圧縮しようとしている。

 クリスマスはいつから10月になったんだ、おせちだってそうだ。お歳暮は暮れじゃ無いのか。お中元が春の最中に届くのはどうしてだ。

 正月もそこそこにあちこちで初売りだなんだと騒いでいるが、そのうち、大晦日に初売りカウントダウンなんて始めるんじゃ無かろうか。


 果てしのない加速に労働力が削られている。

 人間は定められた時の中で生きるべきでは無いのか。資本主義という化け物に追われて、搾取される者たちの怨嗟は、いつか針を錆び付かせるだろう。

 時計の針を進める世界はいずれ時計そのものの破壊を招くはずだ。


 その時計は人の魂だと思わなければならない。


 たった一人の王様など、存在する価値もないのだから。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 四連続投稿、お疲れさまです! あ、お茶どうぞ( ^-^)_旦~ [一言] 最後の一文が秀逸ですね。――見倣いたいモノです。
2021/12/02 20:22 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ