適当8
「衛宮、僕はね正義の味方になりたかったんだ」
「それ言ってんのも衛宮だろ」
あ、確かにじゃあ士郎か。
「し」
「言わなくていいから」
「あっそう」
気持ちの良い沈黙なんてものがあるらしいけど、残念ながらコイツとの間にそれを感じたことは無い。何処か気持ち悪いんだよな。普段ずっとしゃべってるからか。やっぱり恋愛漫画とかの最終段階手前的なあの雰囲気じゃないとダメなのか。
「彼女欲しいのかな、俺」
「!」
「?」
「「逆な」」
思わず見つめあって笑ってしまった。こんな意味の分からないところでシンクロする奴俺たちの他にいるのだろうか。
「?に対して!で返したってのが世界最短の手紙って奴だろ?」
「あれ、耳飾りあるらしいぜ。ただのクエスチョンマークとエクスクラメーションマークだろっていう」
「謎すぎるな。で、何故彼女が欲しいのか疑問に思ってんの?」
「唐突に話戻すな、なんか彼女つくって何したいんだろうって」
「捕らぬ狸の皮算用か」
「……」
彼女出来もしないんだから考えるだけ無駄って言いたいのか?
「それもそっか」
「熱あんの?」
「何故彼女の話題をだしたら熱を疑われるんだ?」
「いや、嘘ついてるから」
「……。嘘ってわけじゃないんだけどね。感傷気味なだけだ。なしだ、なし。今日は終わり。はい、改行×二」
これ、小説家になろうだから改行×2じゃ伝わらないか。
次の話に行こうってことで。
◇
佐月凪。良く奇人だの変人だの言われることもあるが、実際はそんなことなく凡人で常人だ。特別でありたい気持ちを被っただけ。だからこそ不思議だ。何故あんなにも大胆で居れるのか。アイツは時々沈む。疲れない訳ないんだ常に変人であろうとすることが。俺にも全てを曝け出してはくれない。俺のお役目じゃないってことかね。
ポケユナ楽しいけどランク味方に永遠にブちぎれるか褒めちぎるかの二択になる。
つまり俺が弱いということだな。
よう、俺からの助言だ。柏木ユウマとかいう雑魚もっとちゃんと野生のポケモンとれ二度と味方にくるな。
はい、頑張ります