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俺だけ修学旅行を堪能する最高の方法

「おい、佐月。神崎はどうした」


「あぁー、アイツ腹痛で寝込んでます」

まぁ、流石にあの体勢は無理だったかなぁ。

腹筋がガガガ。

ま、筋肉痛じゃないんだけど。


「はぁ?」

おっと、どうやらこの返答は先生のお気に召さなかったようである。


「ったく。何やってんだよ。浮かれすぎだっつーの」


「全くその通りですねぇ〜」

呆れる先生に取り敢えず同調しといた。


「うーん」

先生が頭を掻きながら唸る。


「大丈夫ですよ。布団でグルグル巻きにした上で縄で縛ってきたんで」


「縄?それは大丈夫なのか?」

暑いでしょうね。

アイツは尊い犠牲になったのだ。


「ちょっと話してくる」

誰か先生がホテルに残るのだろうか。


まぁもう俺には関係ない話だ。

なんてたって俺はあの文学少女の護衛はしないんだからな。


「伏見稲荷大社か、鳥居しか知らないなぁ」

稲荷っていうから狐系の何かがなんかなのか?

ダメだ、具体的なことが何一つ分からん。


「あ、佐月君だ。ほら、五十嵐さん?」


「ん?」

名前を呼ばれたので振り向いてみると。

由美さんともう一人多分同じ部屋になったのであろう、奈美さんがいた。


「あ、」

基本女の子の身体ばかり見ている俺は意外と顔を合わせるのが苦手なのかもしれない。

目が合うと逸らしたくなったが逸らしたら負けな気がしたので逆に凝視した。


あ、目逸らされた。


「どうかしたの?」


「いや、えっと。か、神崎くんどうしたの?」


「死んだ」

奈美さんが微妙そうな顔をした。


「あぁ、そうなんだ」

真顔で言ったのが悪かったのだろうか。


「なんか普通に体調不良。テンション上がりすぎたんだろうな」


「うわぁ、可哀想。でも意外だな。佐月くんが体調崩して神崎くんが呆れてるのなら想像つくんだけど」


「確かに、そうだな」

アイツは何かとクールぶるきらいがある。


「何かあった?」


「え?」


「別に喧嘩したりとかはしてないんだよね?」

何かを感じとったのか由美さんが蒼聞いてきた。

別に俺と慎也は一緒にいなかったから何かあったというわけでもないんだよな。

何だろう、ユニットであってコンビではないみたいな。

必ずしもセットではないんだ。


「してないよ。どうかした?」


「いや、なんでもない」

それだけ言うと二人は朝ご飯を食べに行った。

ビッフェって言うのかな?朝食はホテルで好きにとっていく形式なのだ。


「俺も朝食を食べるとするかね」


あ、慎也。朝ご飯をどうするんだろう。


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