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???to京都?

京都が本当に京都とは限らない。


京都の勉強してきまーす。

「もしかしてさ、隣凪?」


「え?」

急に声をかけられ驚き本から顔を上げると。

学年、いや、学校一イケメンと有名な神崎慎也くんが居た。

正直テレビのイケメン俳優達にも全然負けてない。

成績優秀、運動神経抜群と完璧超人のような人として有名だ。


でも、品行方正というわけではない。

神崎君とは別方面で有名な佐月凪という男子と良く絡み問題児としても有名だ。

だからといって悪い人なのかと言わればそうでもないそうだ。

優しいとも良く耳にする。


私はどちらも別のクラスなので噂しか知らないけど。


「災難だったね。アイツの隣なんて。何処行ったか知ってる?」


「えっと、と、トイレに行くとか」


「ふーん、成る程ね。じゃあきっとアイツはトイレを探して彷徨ってるんだろうね。もしかしたら目的地に着くまで戻ってこないかもね」


「え?」

一本、道な新幹線でトイレを探して彷徨うなんてことあるのだろうか。


そういえば神崎君の言葉の何処かに引っ掛かりを覚えたような。


結局その答えも出ないままに神崎君は行ってしまった。





「さてさてさーて」


「さてさてさーて、じゃない。何で歩いてんだ?」


「げ、坂口先生」

周回型ボスは聞いてないぜ。


「いやぁ、トイレ探してて」


「探すも何も車内何だから一本道だけどな」


「そっすねぇ。それじゃ、自分はここで」


「───面倒ごとだけは起こすなよ」


「はーい」

さて、ここで問題だ。


この先生の言う面倒ごととは何なのか。

ズバリ、先生が面倒くさくなること。


修学旅行は制服じゃない。

俺のこと知ってる奴も居ない。

近くの学校じゃない。


上手くやればバレない!!


よし、大丈夫だな。問題は何もない。


「おーい、お前。なんでそっち行ってんだ。生徒達の席はそっちにはもうないだろ」


「え?厄介ごと探して首突っ込むんですよ」


「──お前話聞いてた?」



「ごめん。座って良いいかな?」


「ぁ」

神崎君が行って暫くして、何故か首根っこを坂口先生に掴まれた佐月君がやってきた。

私が振り向くと佐月君は、よ!、とでも言いたげに片手を上げた。


突然のことでわたわたしてしまったが席を立ち道を開ける。


「コイツ出さないようにして貰えるか?」


「ぇ?は、はい」


「すまないな。割とマジでごめん」


「いえいえ」

何に対する謝罪なのかはよく分からないが言われた通りに、出来るかなぁ。


正直、怖い。


ふと、さっき神崎君との会話(アレを会話と言って良いのか分からないが)をした時の違和感を思い出した。


先生が去り、二人きりになる。



「──その、」


「ん?」


「いや──」

なんて、言えばいいんだろう。


そもそも言って良いのか、言うべきことなのか分からない。

本はよく読むけど結局会話の仕方は分からないままだ。

語彙ばっかり増えてもしょうがない。


「その、さっき神崎君が来たよ」


「あぁ、そうなんだ。ふむ、間が悪いなんて珍しいな。すれ違いなんて中々無いんだけど。あぁ、そうか」

何かに納得してるけど。

私には分からない。そもそも私が言いたいのはそうじゃなくて。


「その、隣、災難だったねって言われ──」

違う!ダメだ。


「?」

頭にクエスチョンマーク浮いてる!

もうテレパシーか何かで察してくれないだろうか。


「その、そうじゃなくて。その、ごめんなさい」


「え?」

本当に訳が分からないという顔。


「初め、あんなに忌避するような態度失礼だったなぁと、その、思って」

今にも消え入りそうな声で実際最後の方は聞こえていなかったかもしれない。


数秒、佐月君はポカンとした顔をしていた。

そして、あはは。と笑い出した。


「そんなこと気にしてたの?いや、まぁするか。──ばーか。そんなこと気にしててあんなに好き勝手に生活出来るかよ。ってあんまり俺のこと知らないのか」


乱暴な言葉に対して、その声音と表情はとても優しく柔らかいものだった。


本当に噂通りの人なんだろうか。


少し、だけ興味が湧いた。



筆者の修学旅行の感想。

ホテルでトランプしたの超楽しかった。


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