人生間違いも多いものだ、それは幾つになっても変わらないが中学とかは特に多い。気がする
主人公達中学生なの忘れてたわ。
何で高校生にしなかったんだろ。あ、俺が高校知らないからだわ。
「その、私クラスの女子にちょっとハブられてて。弟の世話で遊びに行けなかったりするんだけど付き合い悪いって......」
手でも動かさないと泣いてしまうとでも思ったのかまた手を動かし始める。
こっちの方は向かずに真面目な落ち着いた口調で話し出した。
「あ、そんな前から話す?」
一瞬回想入るかと思ったわ。
「え?あなたが何があったか話せって...」
俺の暢気なツッコミにえ?と拍子抜けした顔で聞き返してくる。
「いや、そうだ。うん、続きをどうぞ」
何を誰に捨てられたのか聞きたかったんだけど...。
そんな根深いの?それ見ず知らずのしかも関わるなと言われてる先輩に言って大丈夫な奴?
「え、えっと~。それで絡みづらくなって...。男子に告白されたの振ったら調子乗ってるってなって」
「そういえば弟何歳?」
「.........」
あ、やべ。怒らせた?手が止まった。てか顔も止まってる無表情でいや、ちょっと顔引き攣りかけてね?
キッっと睨んでくる、と思ったらはぁと溜息をついて呆れられた。
「えっとー」
「変態先輩」
「変態先輩!?」
聞き捨てならない言葉が聞こえた気がしたんだが。
「変態先輩は出鼻挫くの大好きなんですか?」
呆れたように言う葵さん。
幻聴じゃなかった。
先輩は付いたが敬意を一切感じないな。
「大好きだよ。真面目に話すの苦手だから」
「相談する人間違ったかもしれない......」
「んで?」
葵さんの後悔は余所に話の続きをせかす。
出来れば休み時間が終わる前にことを終わらせたいからな。
「その、告白断ったのを皮切りにハブられるようになって。今日、そのお、お母さんに貰った大切なポーチが見つからないと思ったら。捨てたよ...って」
お母さんっ子なの?
照れてんの可愛すぎでしょ。
「成る程ね~。いや、マジな話。大切なモノ学校に持ってくんなよ。俺三日ぐらいで教科書全部消えたから全部貸してもらってるし大切なもんは持ってきてないぞ」
「嫌われ過ぎじゃない?」
それは言わないお約束だお嬢さん。
あの時の先生カッコよかったな。
「そんで?何色?ってポーチとかそうそう捨てられて無いだろうし分かるか。手伝うよ」
まぁ流石に自分のクラスのゴミ箱に捨てたんだろう。
トイレ、は詰まる。
他の教室のゴミ箱なんてこともないだろう。
ただ、ポーチが捨ててあってそのまま持ってくか?
それだと捨てた奴が持ってったことになるかそんな面倒くさいことするかな。
一応、それから五分ほど探してみた。
しかし、何処からも見つからない。
「何で......」
泣きそうじゃん泣きもろ過ぎじゃない?
悪いことじゃないけど拭きたくなる。
うーん、やっぱり。
「もしかして、見つからないような場所に捨てたとか......」
「何組だっけ?」
「...2組」
「そういえば何処で捨てたって聞いたの?」
「え、クラスだけど」
「言った奴ら何処でたむろしてた?」
「えっと、誰かの机だったような。いや、教卓だった気がする。」
ふむ、怪しい。
「俺、窓から落とされてないか見るわ。葵さんは落とし物ボックスみたいなとこ探してみて」
「う、うん」
「終わったら一年の二組の前の廊下で集合ね?」
「わ、分かった」
それだけ言うと俺は走り出した。
微妙な時間になるといけない。
これは多分見つけただけじゃだめだ。
その後、一年二組のクラスの周りの外を探してみたが何処にもポーチは見つからなかった。
ある程度で見切りをつけて校内に向かう。
木の上とか上の階に逆に投げたとかじゃお手上げだ。
その場合は素直に相手に感服する。
言っておいた場所に行くと葵さんはすでに来ていた。
あの時の先生。
「え?教科書全部捨てられた?気にすんな全部貸してやる。どうせ国の金なんだから良いんだよ。教科書でラッキーだったな。借りるんだから置き勉もし放題だからカバン軽くなって良いだろ」
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