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割と適当 after

何かもう面白いと思ってなくても布教してくれたら助かるいし嬉しいな

「失礼しまーす。って自分の教室に入るのにおかしいか...!」


「おはようございます」

暢気に挨拶しながら教室に入ったが勿論登校時間には間に合っていない。

警察に届け出をだし、話は端的に一旦学校に来させてもらったのだ。

今は二時間目が始まったところだろう。


「遅いぞー、何してたんだ。問題児二人」

案外淡白な答えが返ってくる。

まぁ、それは状況を思えばの話で相手がこの先生なら納得だ。

ほぼ常にローテンション。怒ってるところを見た人が、いるわ。

まぁリアルで生徒に対して怒鳴ったりしてるところは見たことがない。

落ち着いててクールって印象だ。

実はイケメンだからそこそこモテる。


「うーん、断罪執行?」

「正義の味方」


「よし、馬鹿なこと言ってないで座れ」

テンションは低いがノリは良い。

突っ込みはちゃんとしてくれる。まぁ断絶するタイプの突っ込みなんだが。


「また怒られるかな?」


「全裸待機はもうやめろよ」


「お前も半裸待機してたじゃん」


「ちょうど腹筋鍛えてたから」


「見せびらかしたかったのかよw」



一度目は偶然、二度目は必然、それなら三度目は運命だろう。


いや、まだ二回目なんだけどね。

必然でもないし、二度目だって偶然だ。でも、もし知り合ってなかったらこうやって声を掛けられることも無かったし必然と言えば必然なのかもしれない。


「お、そこにいるのは凪君じゃないか!」


「えっと、その腰はリンさんですか」

咄嗟にそういった瞬間、関西風に言ったらどつかれた。


「唐突な変態発言やめろ、声とか顔とかあるだろ」

しまった、つい。

あ、引いてる。


「というか、前電車で、って両方電車か。えっと~」

何だっけ。お姉さんのことは覚えてるけど何があったんだっけ。最後引っ張られていったのも覚えてるんだけど。あと学校に苦情が来た。何故バレたし。


「おじいさんに怒られてたところを助けてもらったJKだよ」


「あぁ、そうだ。おじいさんに怒られてたんだ。お姉さんのことは覚えてますよ。バド部のですよね」


「そうそう、覚えててくれたんだ。嬉しいな」

ホントにあの時は疲れてたんだな。

明るくて良い笑顔だ。

屈託のないなんて表現がいいだろう。


「ん?あゆも知り合いなのか?」

リンさんが少し驚いた顔で口を挟む。


「うーん、こちらとしてはリンちゃんとまみちゃんが知り合ってたことの方が驚き何だけど。そちらも電車で?」

少しおどけたように言うあゆさん。

あゆさん、陽キャだなぁ。三人の中で会話を回す役割なんだろう。


「あぁ、痴漢犯を捕まえて貰った」


「わぁ、すごいなぁ...。え、てか行動範囲広くない?私とリンちゃん達、電車違うよね?」

想像以上だったのか本当に素で、いやずっと素なのだろうが。驚いていた。


「確かに、ってなんで目逸らしてるの?」

まみさん......。やましいことがあるからに決まってるでしょ。


「え、何でそんな憐れむような見られてるの?私年上だよね?」

まみさん、いや、まみ先輩と敢えてここは言わせて貰おう。


「俺達、学校では有名な問題児なんで。生徒指導室で先生に三連勝してるのでそろそろ校長室に呼ばれます」


「す、凄いね?いやいや、そんな自慢みたいなノリで言われても騙されないよ?ダメなことだからね!?」

まみさんの発言に!が付くなんて。

打ち解けてきた証拠だろこれこそ。

ツッコミ嬉しい。


「一回目ははぐらかして二回目は論破、三回目は全裸土下座しました」

あくまで堂々とまみさん曰くダメなことを言った。


「おぉ、って全裸土下座?それ?負けてない?というか中学生がすることじゃないでしょ!?」

ご乱心だ。

え、え、からかわれてる?ホント?とでも言いたげな感じで俺の顔を見た後慎也の顔を見る。


「あ、俺はしてないですよ」


「コイツは半裸です。生半可で中途半端なヘタレです」


「いや、半裸もどうかと思うけどその判断は正しいと思う」

そういえば確かに割れてた気がする。

腹。


「流石の俺でも恥ずかしかったんで靴下は履きました」


「そこ!?」


「あ、勝ったってのは相手が女の先生だったので扉開けたと思ったら閉めました。服を着なさいってドア越しに言われました」


「そりゃ、そうだよね!」


「あはは、まみがそこまで声を荒げるのも珍しいな。いつの間に打ち解けたんだ?」

ふーむ、まみさん、リンさん、あゆさん。このトライアングルで普段か絡んでるのだろう。

リンさんは強いだろうから他の女子達に何かされることはない。あゆさんはコミュ力高いだろうから他の女子とも仲良く良好な関係を築ける。そしてまみさんは可愛いと。こんなところか。


あぁ、そうだ。少し三人の外見の話をしよう。

こういうのは私情が混ざってしまい苦手なのだが。


 まずリンさん。女子にしては高い。百六十後半はあるだろう。女子校なら王子様系だろう凛々しい顔立ちをしている、髪はショートカット、ただ最近切ったとみられるから普段はもう少し長いのかもしれない。胸部装甲はあまり深いこと触れないで置こう。小さくはないよ。


 次にまみさん。身長は低め。百五十前半くらいだろうか。小動物系?女子校なら姫は違うなぁ、まぁ女子にわっ!!ってされる感じの女子だ、愛くるしい見た目をしている。髪型はセミロング胸部装甲はリンさんとそんなに変わらないのだろうが比的に大きく見える。

 

 最後にあゆさん、身長は二人の間ぐらい。百六十前半か百五十後半かな。女子校なら、ってこの例えもいい加減飽きたか。共学ならモテる。美少女だ、うん。髪型はポニーテール。スタイルは気にしてるのだろう良い。そしてお洒落だ。


 これは完全に予想、もはや妄想の域に近いのだがあゆさんはリンさんとまみさんのファッションもまみさんにはアドバイス。リンさんのは管理してる気がする。知らんけど。


三人が仲良くしてるのを眺める。

戯れてる、女子校か?女子校だったわこの三人。女子校ならじゃないわ。

微笑ましいと年下の俺が言うのも変だが目の保養になる。


仲いいなぁ。

うまい具合にバランスが取れてて、良い関係に見える

まだ良くは知らないけど、リンさんは友達の為にあれだけ怒れてまみさんは周りが見えてあゆさんは上手くバランスを作れる。まぁ、最初怒られてたけどそれも、リンさん達がいれば違っただろう。


「なんというか」


「俺と慎也のタッグじゃ」

「俺と凪のタッグじゃ」


「「敵わないな」」

きょとんとする三人。


「あはは、敵わないのはこっちだよ。私たちも大概だけど君たちも大概じゃん」


「その通りだな」


「うんうん」

今度は俺達がきょとんとする番だった。

しないけど、この俺から一本取ろうだなんて甘いぜ。


俺と慎也は自然と顔を見合わせていた。


「どっか行きます?どうせなら」


「とても自然なノリのナンパだな。女子の買い物に付き合えるか?」


「それあれっすね。リンさんも付き合ってやる側に立ってるでしょ。あなたも女子じゃないですか」


「そうだな」

リンさんは快活に笑った。



あと一年は続けたい

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