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適当

「俺さ、ゲイなんだよね」


「あぁ、芸人だね~」


「いやそうじゃなくてボーイズラブ的な」


「あぁ、ボーイズラブ的なね?ボーイッシュな子が好きなん?」


「いやだからLGBTの」


「襲わないで!」


「好みじゃない」


「酷い!なんで!男にも!言われなきゃ!行けないの!そんな魅力ない!?」


「あるよ、味のしなくなったガムぐらいには」


「ないじゃん!それに魅力を感じるのはかなりの変人だよ!いや、好きな子が噛んだ奴なら、ってそれはただの変態だよ!」


「てか、女子にも言われたことあるの?当然か」


「一人でに納得するな!そうあれは一年間思いを寄せていたあの子に告白したとき」


「お前の恋バナ興味無い。それと一年って微妙すぎない?」


「俺もお前の恋バナにたった今興味を無くした。男の趣味については語り合えない。そして一年は長いだろ」

容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能。最後だけ四字熟語じゃないの歯痒いな。こんな言葉が良く似合う男。女子からの人気も高いのにゲイかぁ。女子たち残念がるだろうな。いや、近年は腐女子なる存在も増えてきたらしいしこんなイケメンのBL展開需要は高そうだな。


「考えてみたらさ。お前なんで俺なんかと付き合ってるの?」


「は?付き合ってねぇし」


「友達としてな」


「あぁ、そういうこと」

こいつの早とちりにも慣れた。


「はぁ」

盛大にため息をついてやれやれみたいな目で見てくる。


「こいつの言葉足らずにも慣れてきたぜみたいな顔すんな。俺の言葉は足りてる」


「好きになりそうになかったから」


「え?」


「さっきの理由」


「あぁね?」


「お前からはくずの香りがぷんぷんしたからな。こいつを好きになることはないと思った」


「何で、好きになりそうにない俺を態々選んだんだ?」


「友達を好きになったら辛いだろ。ゲイキモいとか聞いたら落ち込むし。一回信用してた友達に告って気まずくなった」


「へ~。最高の気分だぜ。イケメンが恋で苦労してるってだけで飯が進む。あ、ドラマはノーカンね」


「お前本当にいい性格してるな」

男は呆れるように言った。


「褒めるな」


「貶してる」


「貶すなよ~」


「何で貶してるって言ったときの方が嬉しそうなんだよ!」


「いや、嬉しくない」


「あっそ」

このアップダウンが激しい会話にもずいぶんと慣れたもんだ。形骸化したと言っても良い。そういえば状況の説明がまだだったな。今現在俺の部屋にてコイツ、慎也と漫画やら何やらを見ながら喋ってるところだ。


「俺の予定だと、こんないつもと同じ世間話程度では終わらないはずだった」


「知らねぇよ。俺のことを狙ってんじゃないなら俺には関係ないだろ。むしろ、お前と好きな奴取り合うとか無さそうで良かった。勝ち目ないだろうし」


「別に俺じゃなくてもお前に勝ち目ないでしょ」


「お、喧嘩する?」


「いいぞ?」


「……やめとく」


そんなことより漫画の続きが読みたい。

きっと、コイツにとってこれは重大な秘密だったのだろう。それこそ俺とのこれからの関係が変わってしまうかと覚悟する程度には。コイツにとって俺との関係がどれぐらい重要かは知らないけど。話してくれたのは誠実さということでいいのかな。まったく、折角俺みたいにくずに染まってきたと思ったのに良い奴だな、好感が持てる友達、いや親友程度には。



これ一度閉じたら二度と辿り着けないだろうからブックマークを取り敢えずしとくことを強く勧める


基本どこも適当だから全部読まなくても良いと思う。

適当に読み流して第一章から読むもあり

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