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「それで、ジン?最後の質問とは?」
「あー・・・えっと、月狼ってAランクの魔物って言ってましたよね?」
「はい」
「実は・・・自分、勝手に高魔力の魔物だと思ってたんですけど・・・もしかして、月狼って、そんなに魔力ない感じだったりします?」
「基本は大きな狼ですからね。知性と狼としてのスピード、持久力を生かして襲ってくるから此方が戦い辛いというだけで、特に魔法による攻撃で困るという話は聞いたことありませんね。してきても低級魔法なのでよっぽどのド新人や一般人じゃない限りは対処は簡単だと伺っています・・・最も、満月の日だけは魔力が高まり、それなりの魔法攻撃をしてくるので厄介なのだそうですが」
それがどうかしましたか?と首を傾げるランスロットに、私は思わずOh!っと、右手で自分の顔を覆った。
はい、やらかしました。スイマセン。
「あー、スイマセン。自分、さっき探査の魔法放った時に、多分スルーした低魔力の団体が月狼だったかもです・・・」
「・・・・・・」
「っふ。何ソレ?超ウケる!馬鹿じゃねーの?」
ケラケラと腹を抱えて笑いだすスヴィーちゃんに、呆れ顔で頭を抱えるランス。
「すみません。ごめんなさい。まさかAランクの魔物が魔力ないとは思わなかったんですよぉ!」
「・・・はぁ・・・何やってるんですか。っていうかソレ一番最初に持ってくる質問ですよね?何やってるんですか?馬鹿ですか?」
「はぁー・・・笑いすぎて腹痛い。マジ面白い!!俺、『ジン』のこと気に入った!!」




