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何とか口から出まかせを紡いだけど、こういう時に限って一松はシュテンとお出かけ中なのだった。
Goddamn‼
「まぁ何でもいいですけど、基礎体力作りもちゃんとしてますよね?」
「・・・してますよ?これでも一応・・・」
「確かに、いつも夕方くらいに此処で走っているのを見かけるよなぁ」
「成程。グントラム殿が言うなら本当なんでしょうね。ちゃんとやっているのなら、体力はそのうち追い付きます。問題は今、暫く動けなさそうですね。仕方ありません。今から休憩にしますので、ジンはそこで他の方の訓練の様子を見ていてください。見ているのも訓練のうちです」
「は~い・・・」
なんてやり取りをしながら身体を起こし、座って今日が訓練日の騎士達を二人がスパルタ教育するところを眺めた。
「あ、あの人足取られる・・・」
ふと視界に入ったグントラムと模擬戦をしていた獣人の騎士、木剣を振るう彼の足下がお留守なことに気がついた。
そうして思わず零れた言葉の通り、グントラムに足払いを掛けられている。
が、彼は足を払われ、崩れた体勢から器用に立て直す。
「すご・・・」
うん。此処の騎士のレベルは私如きが凌駕できるものじゃないよ?何で私を入れたのよ、ランスロット・・・(泣)




