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「で、まぁ自分で書いてるから知ってると思うけど」
そう言って、シレッと会話を続ける一松にイラっとするが、我慢。
ツッコミばかりしていても日が暮れるだけだ。
「人魚とのハーフとはいえ、魔人の血が混じっているから結構な魔力量になる。あと任意で人魚の姿にもなれるよ。試す?」
「いや、今は良いかな・・・ソレで?」
「現在のこの世界の状況としては取り敢えず一番の強敵を倒した後~鎌倉くん達の話に移る前・・・の何処かだと思う」
「何処かって・・・そもそも自分の書いてたとこ終わってんじゃん!」
「終わってるから良いんじゃん?」
「うん?どういうこと?」
そう首を傾げて問い直せば、神は悪い顔をして言った。
っていうか、猫にそんな凶悪な表情出来たんだね?
「此処の歴史書を丸パクリして書けばいいんだよ!」
「著作権侵害では?」
「何言ってるの?ここは君の書いた小説の中だよ?そもそも、この世界に君の世界の法律は関係ないでしょ」
「なっ‼」
「どう?この意見」
「一松、天才か?」
「何?今気がついたの?」