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自身の頬を掻き、視線を私から逸らしながらアクセルが言う。
コイツ・・・今、聞き捨てならないこと言ったぞ?
「『ちょっと』?今、『ちょっと』って言いました?カークランド様?」
「え?」
「ここの騎士様方の『ちょっと』とは、訓練場が半壊になる状態のことを指すのですか?」
「いや・・・うん・・・ごめん・・・オレが悪かったよ・・・久しぶりに滾ってしまった・・・」
そう一息に言って、ギロリと視線を向ければタジタジなアクセルが居た。
最後にボソリと聞こえたアクセルの本音に、刀サマサマだと一人苦笑する。
「ただ、二度寝するための運動に来ただけだったのになぁ・・・」
「ジンに二度寝は必要ないってことなんだよ。きっと」
「適当なこと言うんじゃないよ。一松」
「てへ☆」
ゴロリと身体を一松の方に向け、よいしょと手を伸ばして彼の頭と背中を撫でた。
「そろそろ本当に動かないとね・・・お待たせしました!」




