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「ごめん、びっくりした?」
「変な声が出る程度には、した・・・」
「そっか、ごめん」
「いや、良いですけど・・・どうしたの?」
「うん?いや、さっき言い忘れたことがあってさ」
「言い忘れたこと?」
「うん。あのね?」
そう言って、ニッコリと笑うと一松はとんでもないことを言い出した。
「さっき渡したお金は、ジンの貯金を全部この国仕様に変換させたものなんだ」
「つまり?」
「使いすぎると、戻った時には素寒貧だよ!」
「なっ?!」
「だから、この世界でもちゃんと働いてね?」
「マジか・・・」
ようこそ。ハイファンタジー世界へ
項垂れる私をよそに、「此処での生活はきっと、小説の良いネタになるよね!」っと、楽しそうな一松だった。




