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二周目 41

俺は今伯爵様の前に親父殿の隣で跪いている。

伯爵様は中肉中背の小柄な体格で、青い瞳にピンクの髪、そして、透き通るような白い肌が魅力のナイスミドルだ。

これは。。。。シャーロット様の容姿が容易に想像できそうだ。


「お前がカールの息子のジュードか。いろいろ話は聞いているぞ、何やら商売を始めて自領の発展を手伝っているそうだな。」


「はっ、これなるは我が愚息ジュードでございます。こやつはわたくしに似ず利発でございまして、わが領を豊かにする物を色々提案してまいります。我が領の昨今の発展のほとんどがこの者の発案でございます。」


「愚息なのに利発か、、、カールよ、その方とはあまり接してはこなかったがお前の父ゲオルグの活躍はわが父から聞き及んでおる。少しぐらい話し方がおかしくても咎めはせぬから肩の力を抜け、話しているこちらが緊張してくるわ。」

伯爵様見かけによらずサバサバしてるな。


「はっ、お心遣い有難く存じます。」

伯爵は苦笑いする。

親父殿、バキバキに緊張しているな。


「ジュードよ、誠にアースノットの綿花、養兎はお前の発案か?」

伯爵は俺に発言を求める。

俺は発言していいのかどうか、親父殿の顔を見る。すると、親父殿は頷き発言を促す。


「確かに養兎はわたくしの発案でございますが、綿花に関しては私が幼いときに山で遭難した折に偶然発見されたものでございます。さらに申し上げれば、養兎に関しても私が何気なく発言したものを事業化し利益を生み出しそれを領内に落とし込んだのはすべて父上でございます。」

俺はあまり関わりたくないのでなるべく親父殿に擦り付けようと発言する。


「よいよい、そう謙遜せずともある程度の報告は届いておる。今回もここに来る機会を無駄にしないように色々動いているようではないか聞き及んでおるぞ。」


「いえいえ、滅相もございません、しょせん私は子供でございます。私の出来ることなど限られてございます。」


「俺も自分の子供の友と考えている者ぐらい調べておる。今の対応も含めて合格だ、そこそこに武術も身に付けているようだし、子供にしてはある程度の未来を見越しての領運営も考えておる、そして俺を前にしても物怖じしない度胸も見せておる。合格だよ。カール良い息子を持ったな。」


「はっ、有難き幸せでございます。」


親父殿、あんたさっきから『はっ』しかいってないよ。このオッサン、さっきから肩の力抜けって言ってるんだから肩の力抜きなさいよ。

俺の家大丈夫か?ってなってしまうよ。


「カールよ、この者は明日からこのベニーに住まわせろ、そして、この館に通わせ学院が始まるまでミヒャエルと一緒に学ばせることとするよいな。」


「はっ!」


『はっ!』じゃねえよ。ここに住むことになったじゃねえか。

俺まだまだすることあるのに、若様の相手とか面倒くさい。


伯爵は側に控える執事に目くばせをする。

すると、ドアが開き小柄な男の娘が現れる。


え~~っ、あれがミヒャエル様!?




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