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一周目 8

「あいたたたたっ・・・」




めちゃ体が痛い。頭も痛い。


ひどい目に遭った。


俺は、隣に転がっている大きなタライに目をやる。

タライは真ん中が大きくへこんでおり衝撃の強さを物語っている。


・・・・・

・・・・

・・


まぁいいや、考えないようにしよう。

タライを手に入れてラッキーってことにしておこう。


ファラスよ、周りに食べれる木の実とかあるって言ってたけど何があるんだ?


『クルミですよ。この洞窟を出て上を見てみるとわかると思いますが、緑色したまるい木の実があると思います。それクルミなんで種を取り出して炒って食べてください。多分一人では食べきれないほどなってますよ。後、どんぐりとかもたくさん落ちてますので拾ってたべてくださ~~い!』


えっ?

どんぐりって食べれるんだ。

どうやって、たべるんだ?


『どんぐりは、皮を外してから水に浸して煮ます。そうすると灰汁がでてくるので丁寧に灰汁を取ります。この時、ちゃんと灰汁を取らないと苦み等が残るので気を付けてください。そして、残ったものをペースト状にして焼けばクッキー的な何かになります。まぁ、味のほうはお察しですがねぇ』


じゃあ、まず木の実拾いからだ。

俺は注意しながら、洞穴をでる。

周りに何かいる感じはないかな??


索敵のスキルを取得しました。


俺の頭にアナウンスが流れる。


ファラスさんよ、今、索敵のスキルを取得したって来たけど、、、こんなに、簡単に取得できるんか?


『言ったじゃないですか、主人公補正が半端ないって、ウルド様も初めはちゃんとしようと考えていたみたいだしそのなごりですかねぇ。(マスターの主人公補正)』


俺は、ステータスを確認してみる。

あっ、索敵LV1がついてる。


じゃ、火魔法とか使えるかな?


俺は、右手を前に突き出し火をイメージし力ある言葉を繰り出す。


「ファイア!!」


俺の声が、森の中をとおりぬけていく。

そして、森の中に静寂が訪れる。

そこには、右手を前に突き出した滑稽なおじさんが一人いた。


「ファイア、ファイア、ファイア~~~~!!」


俺はファイアを連呼する。

しかし、森の中にその声はむなしく消えていく。


ファラスさん、、、どうして、炎が出ないの?火魔法は取得できないの??


『あぁ~、それは火の属性をマスターが持っていないからですよ。マスターが持っているのは、神聖と無だけですよ。それ以外の属性の魔法は使えません。』


じゃどうすれば、属性取得できる?


『マスターは簡単ですよ。自身のレベルを上げSPを取得してください。それを属性に振り分ければOKです。後、自身のレベル上げるにはモンスターとの戦闘が手っ取り早いですよ。まぁ、勝てるかどうかわかりませんが、』


じゃあ、無属性魔法で念話(テレパシー)以外の魔法も俺つかえるようになる?


『それは、簡単にできるとおもいますよ。小石かなんかを動け~~動け~~って念じてみてください。それで小石が動いたら念動力(テレキネシス)をゲットできると思いますよ。』


俺は、足元に転がる石を見つめ念じてみる。


転がれ。。。

転がれ。。転がれ。。。。


コロッ


小石が転がった。


念動力(テレキネシス)を取得しました。

頭の中にアナウンスが流れる。


おっと、結構簡単にゲットできた。これが主人公補正ってやつか。

これにつかって、高いところの木の実とかとれるなぁ?


『無理ですよ、レベル1の念動力(テレキネシス)なんて、足元の小石を動かすのがせいぜいですから』


じゃ、どうやったらレベルあがるんだよ


『ひたすら、使ってください。』


え~~っ、主人公補正で何とかならない??


『無理ですって、こんなに簡単にスキルを手に入れることが出来るだけでもズルいのにその上にレベルまでって。。。ちょっとは努力してください。』


まっ、仕方だないかスキル手に入れるだけでもラッキーだしな、それに、洞穴とかもラッキーだったしな。


『洞穴とかは、ウルド様がすぐ死なないように最低限生活できそうなところにおろしてくたみたいですよ。途中でつむじをまげて教えてくれなかったみたいですけど。』


ウルドさんもそこまでウンコじゃなかったってことか、、、


さっ、気を取り直して食料を集めよう。

俺は、地べたに落ちているどんぐりを拾い集める。

ある程度拾ったら、クルミを取ろうと緑の実がなっている気を探す。

結構、クルミの木があった。

そこである程度、クルミを採取する。

だいぶん時間がたったのだろう、お腹がすいてきた。

木の実の類はすぐには食べることが出来ないので、また、エビを取ろうおもい泉にむかう。

泉のそばまで来ると、俺の索敵に何か引っかかった。

そーッと泉を木の陰から覗いてみると、また、ホーンラビットがいた。

俺は、石をいくつか拾い気配を消すつもりでそーっとホーンラビットの後ろに回り込む。

途中、俺の頭なのかで隠匿のスキルを取得しましたというアナウンスが頭の中を流れたが軽くスルーする。そして、ホーンラビットの後ろ迄いくとマジックポーチからダガーを取り出す。まだ、気づかれてはいない様だ。

俺は動くな、動くな!!と難じながらホーンラビットの真後ろに回り込み首元にダガーを突き刺す。

ホーンラビットはギャウという悲鳴を上げ逃げようとするが、上手く動かない様だ。

どうやら、俺の動くな、動くな!!という思いがサイコキネシスとなって影響しているのだろう。

一応、首に致命傷ともいえる傷を負わしているがホーンラビットの生きようとする思いが強く逃げようとあがく。

俺は逃げるホーンラビットを追いかけながら投石でさらにダメージを与える。

遠くに離れるとサイコキネシスは通じないので投石でダメージを与え近づく、近づいてサイコキネシスで動きを抑えダガーで止めを刺そうとすると抑えきれないのか暴れて逃げていく・・・それを何度か繰り返していくとついにホーンラビットは息絶える。


やっとのことで倒せた。


これで、お肉ゲットだぜ!!

結構、大きいのでしばらくは食料はもつだろう。


ファラスさん、ホーンラビットの解体の仕方教えてくれよ。


『はい、マスター、ですがここで解体し始めると結構時間がかかるので他の魔物を引き寄せて危険ですよ。ですので血抜きだけして洞穴で解体することをお勧めします。』


判ったそうするよ。

俺はファラスから血抜きを教わり、ホーンラビットをマジックポーチに入れる。帰りに泉でタライいっぱいに水を汲みこれもマジックポーチに入れる。マジックポーチの中がどうなっているのか分からないが器の中に入った水は器に入ったままマジックポーチに収めておくことが出来るようだ。うん、マジックポーチめちゃくちゃ便利だ。


洞窟に戻ってきたころには、日はだいぶ高くなっている。もう、昼前ぐらいなのかもしれないが、時間の感覚がまるでない。あんなに時間に追われる毎日を送ってきたのに不思議だ。


俺は洞窟に入り今日の成果を広げる。

どんぐりを沢山、クルミをクルミを沢山、そして、ホーンラビット一匹

これで、何日かは過ごせそうな気がする。

引きこもろう。

そとは危険だ。


俺はファラスに教えてもらい、ホーンラビットを解体する。

結構、簡単に解体できた。

また、アナウンスが流れる。

解体のスキルを取得しましたって・・・ちょっと、スキルのありがたみがなくなってきた。

この世界の人は、苦労に苦労を重ねてスキルを取得していくのに、有難いといえば有難いがなんだかなぁって感じがする。


ホーンラビットを解体し終えて俺はお肉を焼く準備をする。

火を着け、薪をくべ、お鍋を火にかける。

熱したお鍋に塩を振ったホーンラビットのお肉をいれる。

じーっと、お肉が焼けるのをみている。

なんやかんやでお腹がすいた。

いい匂いがしてきた、ホーンラビットのお肉は結構おいしいそうなので楽しみだ。

やはし、エビだけでは物足りない。お肉でしょ!!


さあ、焼きあがった!


実食!!!












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