二周目 31
三度決闘がはじまった。
今度は両者突っ込んでいかない。
お互いに相手のことを観察している。
先に動いたのは俺の方だ。
俺は盾を投げつけると、盾は真っすぐハンスに向かって飛んでいく。
ハンスは何でもない様子で盾を避ける。
俺は盾についている紐を引っ張り盾を手元に戻す。簡単に言えばヨーヨーの様な状態である。
「ジュード、その盾どうなってるんだ?どうやったらその紐だけで手元に持出るんだ??」
「うるさいなぁ、いろいろあるんだよ。決闘に集中しろよ、お前後がないぞ。」
そう言いながらも盾をヨーヨーの様に使い遠距離から攻撃し続ける。ちなみに俺の中では超電磁〇ーヨーと名前を付けている。
「判ってるよ。」
そう言うとハンスは盾が俺に戻ってくる瞬間を狙い俺に向かってくる。
一瞬早く盾が俺の手元に戻る。
盾が俺の手元に戻る瞬間を狙い、ハンスの突きが俺の顔面を狙ってくる。
俺はそれを転げながら躱す。
危ないなぁ、当たったら大怪我だぞ手加減しろよ。
素早く立ち上がるが、ハンスの猛攻は続く、突く、振り下ろす、なぎ払う。。。かろうじて盾でいなすがそう長く話持たないだろう。
奥の手を使うか。。。。
いや、こんなところではつかえないな。
そんなことを一瞬考えていると、俺は盾を弾き飛ばされる。
そして、振り下ろされる剣を短槍で受け止めると。。。
「参った。」
そう宣言する。
「おい、まだ戦えるろうが、馬鹿にしているのか?もっとまじめに戦え!!さっきも何か考えていただろう。」
「いや無理だよ、盾が無くなればもう僕に勝ち目はないよ。さあ、もう一本やろう。」
なんか少し楽しくなった来た。
始めの合図とともに俺たちはまた対峙する。
今度は慎重に盾を構え、ジリジリと近づいていく。
ハンスも剣を正眼に構えすり足で距離を詰める。
そして、、、ハンスの激しい攻撃が始まる。
それを盾でいなしながら短槍で手や足など狙う。
暫らく打ち合った後、お互いが距離を取り最後の一撃に賭けようとする。
「ジュード、お前すごいな拙い技術でよくもまあ俺についてくれたものだ。俺がお前の年齢の時より全然強いぞ。」
ハンスは同年代でそこそこ戦えるものが近くにいなかったのだろう少し楽しそうにみえる。
「でも、いまお前の方が強いじゃん。」
「そらそうだ、二年の差をなめんなよ。」
そう言うと俺との間合いを詰め剣を振り下ろす。
それを盾で下にそらすし、短槍で剣の持ち手を狙おうとする。だが、ハンスは手首を捻り短槍をかわしそのまま剣を返し振り上げる。
あっと、燕返し??と思ったその時にはハンスの剣により俺の盾は弾き飛ばされていく、俺が盾をちらりと見ると一瞬ハンスも目盾にやる、そして、俺の目の前に剣を突きつける。
「参った。。。。」
俺は二回目の参ったを言う羽目になった。
ハンス本当に強いなまともに戦ったら今の段階では勝てる気がしないよ。
勝負は二勝二敗になり、今度こそ最後の戦いに挑む。
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