二周目 23
道が完成して領内の湖の開発が更に進んだ。
湖の周りの綿花畑を整備するために、父上は湖の側に新たに集落を作ることにした。その整地やら建物の建築やらを俺が請け負う。
その資金を元手に更に奴隷を雇い事業を拡大していく。
親父殿は親父殿で領民をクライスト伯にお願いして、募集していく。クライスト伯にしても領内の農家の三男・四男やスラムで職がない者たちをアースノットの領民にすることでクライシス領の治安がよくなるしアースノット家からの上納金も増えると喜んでいる。
一年が過ぎるころには、村の人口が500人を超え、俺の奴隷は50人になった。
俺の奴隷たちは、基本的には他の俺の命令には逆らえない他は村人たちと変わらない待遇を与えている。無論、働いたら少しではあるが給金もわたしているし、休みもあたえている。将来的には自分を買い戻すことも可能だろう。この世界では用事のあるとき以外は基本仕事は休まないみたいなので労働条件的には村人たちよりいいかもしれない。。。。
親父殿には村人たちに奴隷に対する差別的な行動を禁じてもらっている。
それでも、俺の奴隷を傷つけた場合は傷つけた者が、犯罪者奴隷に落ちることもあると親父殿に布告してもらっている。
だって、領主の息子の持ち物を害すれば、不敬罪で処罰されても仕方がないはずだ。
俺は増えた奴隷で新たに事業を起こすことにした。
これは前々から考えていたことだが、運送の請負をしようと考えている。
俺の奴隷たちは、ホーンラビットでのレベリングとザカリーとリリーによる奴隷への戦闘訓練で兵士ぐらいの実力をもったものが沢山いる。その辺の盗賊や弱い魔物ぐらいは対処できる。
商人たちは冒険者や傭兵に警護してもらって、商品を運搬しているが、俺の場合は運搬する人間が強いので警護を雇う必要がないという訳だ。
将来的には各街に支店を置き、運送ネットワークを構築したいと考えている。
ちょうど、エルウッド商会が我が村に支店を開こうとしているのでこの話を持ちかけるつもりだ。
村の人口も綿花・綿実油の生産量も増え、輸送に困っていいるようなので、たぶん、乗ってくるに違いない。
まずは、ノット村とクライスト伯の領都ベニーの間を結び、軌道に乗ればベニーと王都の路線を手がけたい。無論、ノット・ベニー間の村や街の商品や手紙などを効率よく運び荷馬車の荷台は常に満載にしておくのを心がける。
駅馬車ではないので人は基本運ばない。
人を運ぶと人の都合で、振り回され多分だが効率が落ちて利益が落ちるはず。
早速、親父殿に相談してみよう。
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