二周目 22
話はそれてしまったが、道路工事の請負の話だ。
メタスとジョナを俺の部屋に呼んで簡単な見積もりの出し方の説明する。
俺も工事の事なんか良くわからないので適当だが、一日にかかる経費を積算して工期の日数を掛け、利益を乗っける唯それだけの話だ。
そういうと、ジョナはなんとなくだが理解したようだ。
俺は簡単に試算するために質問してみた結果こうなった。
メタスたちが15人だけで一日で進める距離は大体10メートルぐらいらしい、そして、残りの距離が1.5キロぐらいなので150日ぐらいで完成するはず、それに予備日を入れておよそ半年ってところか、なので大銅貨75枚×180日で金貨13.5枚、舗装するための資材がこれまでの計算から割り出すと金貨50枚ってとこか、現場を維持する経費が金貨1枚これをすべて足しておおよそ金貨が65枚かかる。
これに利益を乗っけると工事の請負の見積もりが出来上がる。
実際には細かいところも積み上げないとわからないので、ジョナとメタスに細かいところをつめて置くようにいっておいた。
そして、数日後持って来た見積書を俺が精査して親父殿にプレゼンしてみることにした。
俺は親父殿の部屋のドアをノックする。
「父上、ジュードです少しお時間よろしいでしょうか。」
入れと部屋の中から声がする。
家族で夕食を囲む時や、当家の家令の【セバスチャン】にはそれとなく道路工事を俺が請け負いたいし、当家にもメリットがあると根回しはしておいたが、久しぶりのプレゼンだ緊張する。
俺が部屋に入ると、親父殿とセバスチャンがなにやら打ち合わせをしていた。
「父上、少し提案したいことがあるのですが、今、お時間よろしいでしょうか?」
「それでは私は一度席を外さしていただきます。」
「セバスもここにいてくれ。」
席を外そうとするセバスを引き止める。
「いいぞ、湖までのあの道はお前に任せる。」
へっ??
「お前、あの道の工事がやりたいから俺にお願いに来たのじゃないのか?」
親父殿は当たり前のようにしていってくる。
「あの。。。どうして判ったのですか?」
「当たり前だろ、食事のときはもちろん、ジャンヌやセバスからも聞いている。それでお前から話があるとなったらこれしかないだろ。」
俺は頭を掻きながら照れ笑いする。
「セバス、あの道の予算は後どれくらい残っている。」
「あと、金貨100枚ほどでございます。旦那様。」
「ジュード、金貨100枚、一年で出来るなら、お前に任せる。。。。できるか?」
「はいできます。」
俺は元気良く返事をする。
そして、半年後、湖への道は完成した。
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