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二周目 20

話、ぶつ切りです。

すみません。。。

親父殿と相談して、俺は15人ほど奴隷を貸し出すことにした。

業務内容はノット村から綿花の取れる湖までの道作りの人夫貸しだ。

監督の差配のもと人夫が言われた通りに働くという単純作業だ。

一人に付き大銅貨五枚出してくれるそうだ。

これで何とか奴隷を失わずに済む、この十五人をまとめるリーダーとして誰がよいかアーロンに聞くと【メタス】という男がよいと応えてくれた。

メタスはもともと建設現場で働いていたのだが、実の父親の借金の形に売られてしまった。

そのとき働いていた親方に見込まれ、色々と教えこまれており土木のイロハは身についている、しかも、面倒見もよく人望も十分という話だ。

俺はメタスを呼び、これから親父殿の下で道作り加わるように言い、そのときに道作りのノウハウをしっかり身に付けてくるように命じた。

メタスたちを親父殿の下にやって一月ぐらいした頃、親父殿から呼ばれ俺は褒めらた。

親父殿いわく、奴隷たちはとてもよく働き工事のスピードが村人たちを使役していた頃より大分早いそうだ。重い物も難なく運びハキハキと動く、しかも、持久力もあり働き続けてくれているそうだ。その中でもメタスは現場の監督者の指示を素早く理解し他の奴隷たちを効率よく動かしているとメタスのことも大変褒めていた。

その話を聞いた翌日、俺はメタスを呼び尋ねた。

「メタス、父上からお褒めの言葉をいただいた。よくやってくれたな。」


メタスは頭を掻きながら、テレながら頭を下げる。


「ところでメタスよ、このままお前と他の奴隷だけで泉までの道を完成させることは出来るか?」


少し考えて、メタスは大きな声で言い切った。

「出来ます。」


「そうか、俺が父上に相談してみるから、お前らだけでやってみるか?」


「はい!」


「よし、では完成までにどれくらい金と期間がかかるか計算して報告しろ。」

そういうとメタスは急に困った顔になる。

「如何したんだ?」


「あの、、、、作ることは出来てもどれくらいの期間でどれくらいお金がかかるのかさっぱりわかりません。」


そうか。。。読み書き計算が殆ど出来ないから無理か。

俺はジョナを呼ぶ。

ジョナは最近、俺の補佐的な立場で働いている。

俺の元で勉強をし始めると、読み書きはもちろん四則演算も直ぐにマスターして俺から色々と商売のことを吸収している。前は冒険者になると言って剣の訓練を一生懸命やっていたが最近はその熱が商売のほうに向いているようだ。もちろん従士の息子のなので俺と一緒に武の訓練は欠かさず行っている。

武の訓練といえばザカリーとアーロンの娘のリリーの成長が目覚しくホーンラビットのレベリングもあり剣の腕ではその辺の衛兵ぐらいの強さにはなっている。なので、この二人にはこのまま研鑽させて俺の護衛になってもらおうと今考えている。初めはジョナにこの役目を遣って貰おうと思っていたのだがジョナが商売に興味をもちザカリーが剣に興味を持つという逆になってしまった。

なかなか、考えているようにはいかないなぁ。。。。


そういえば、リリーがヤバイ!



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