二周目 15
ジョナが俺の横で剣を振っている。
「なあ、ジョナ、初めからそんな風に剣が振れていたの?」
「いや、ジュード様、一年ぐらいかかりましたか。。。それでも父ちゃんは上達が早い方だといってくれたけどね。」
才能あっても、一年か。。。。。やはし、自分でやるより人に守ってもらった方が大分に楽だな。自分が出来ることは自分がやって、人に任せれることは人に任せた方が良いよね。。。うん。
別に剣の練習が嫌と言うわけではない、人にはやるべきものがあるという話だ。
そうと決まれば、剣の練習は止めてほかのことを考えよう。
別に、動くのが嫌なわけではない。。。。
「なあ、ジョナ、このままジョナは剣を極めて俺のことを守ってくれるかい?」
「さあ、、、それはちょっとわかりません。」
おっと、ここでまさかの拒絶!!
「俺は将来、冒険者になりたいんだよ。なので、強くないたいんだけど。。。。誰かの為にって訳じゃなく。。。でも、このままこの村にいて父ちゃんの後を継いでアースノット家の従士になるのも悪くないと考えているんだよね~。でも、その前に、冒険者になって外の世界も知りたんだよ。何を言いたいかと言うと俺自身、今そんなこと言われても良く判らないってことかな。」
まあ、そらそうか、10歳だしな。夢も希望もあるはな。
「でも、ジョナ、少しは今の話、頭の隅にもとどめておいてくれよ。」
俺は、ジョナの肩に手をのせる。
「うん、判ったよ。」
ジョナは少年らしい笑顔を俺に向ける。
まぶしいぜ!!!
「でも、ジュード様、いくら動くのがめんどくさいからって剣の練習サボっちゃだめだぜ。俺、少なくとも弱い人には仕えたくないから、ある程度は頑張ってほしいよ。」
う~~ん、しかたがないよな。。。剣の練習しないといけないよな。。。。このまま、バックレたら親父殿もいい顔しないだろうな。。。ああ、楽したい。。。。
やはり、何かを得るためには行動を起こさないといけないのか。
「わかったよ、ジョナこそ俺にまけるなよ!」
俺は微笑み返す。
そして、俺は剣を振り始める・・・・イヤイヤながら。。。
とりあえず、一か月ほど剣と槍の練習をしている。
俺の隣にはジョナと。。。ザカリーがいる。
ザカリーは俺が道連れにした、意外にもザカリーは剣がスキらしく喜んで横で剣を振っている。好きこそ物の上手なれってこともあるから、意外と早く上達するかもしれない。俺としては俺の横でいろいろなことをサポートしてほしいのだが、この年代の男の子は剣振っていたいか・・・
そうそう、ジョナは剣と槍の練習の後、ザカリーたちと一緒に勉強をしている。
ジョナは勉強も一生懸命で何でも吸収していくので、少し驚いている。出来る人間は何でもできるだな。
そういえば、日本にいた時もそんな奴いたな。天才と言わないまでもなんでも直ぐに出来てしまう奴。
人って平等には生まれてこない能力、生まれ、容姿・・・
こいつ、俺の下についてくれないかな、それなりの力を見せないといけないのだろうな、、、さあ、がんばろ。。。
俺が槍の型を練習しているとジョナサンが近づいてくると、俺に声を掛ける。
「ジュード様、いいですねぇ。。。ジュード様は、剣より槍の方が向いているようですな。今後は槍を重点的に訓練していきましょう。」
ああ、そうですか。。。。槍ですか。。。そろそろ、エルウッド商会がやってくる時期だし適当に頑張りますか。
数日後・・・・
エルウッド商会が俺の奴隷を連れてやってきた。
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