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二周目 14

次の朝、ジョナサンが息子のジョナを連れてやってきた。

小さな村なのでもちろん顔見知りである。ジョナサン後ろでジョナが小さく手を挙げる。

ジョナサンは10歳にしては、がっちりとした体格で金髪・碧眼の美少年だ。平凡な体格、平凡な容姿の俺からすれば少しまぶしい存在だ。


「ジュードさま、まずお聞きしたいのですが、剣と槍どちらがお好みですか?」


「そうだなぁ、ジョナサンは俺にどちらの才能があると思う?」


「わかりません。。」

ジョナサンは首を振る。


ジョナサンはこの村でクライスト領にまで聞こえた一番の剣士で槍士である。なんでこの村にいるのか良く判らないぐらいの力量があると言っていた。まあ、これがあるからある程度の魔物が来ても大丈夫だろうという保険的な意味合いもあり人々がくるののである。名声って大切だと実感させられる。


「では、剣と槍の基本的な動作をお教えしますのでしばらく練習してみてください。」

そう言うと、ジョナサンは俺から少し離れると剣を抜きかまえる。

正面に剣を構え振りかぶり振り下ろす。

ただそれだけの動作だが流れるようなきれいなフォームが素人の俺にもわかる。

魔の森で練習していた俺の素振りとは大違いだ。

ジョナサンは何度か素振りを繰り返した後、「よく見ておいてくださいね。」と言い。剣を素早く振りぬいた。。。。。のだろうと思うが俺にはよく見えなかった。


「ジョナサン?最後のは??」


「私の本気の素振りを最後に見ていただきたかったのです。高速で動いてもゆっくり動いても同じような剣の動きをすることが出来る。これが剣の基本です。これがちゃんとできるどうかが剣の才能の有無だと考えます。まあ、槍も一緒ですので槍もやってみますね。」

そう言うとジョナサンは槍を手に取り槍を正面に構え真っすぐに突き出す。槍先はブレることなく真っすぐに進む。ジャナサンはその動きを段々高速にしていく。。。だが、槍先は初めに突き出したところにスピードが上がってもピタッと止まる。最後に俺の身に止まらない速さで槍が突き出される。そして槍先は初めに突き出した場所にある。


「すごいな。。。。」

俺はつぶやく。


「ジュード様、この程度なら普通の剣士、槍士ならできますよ。」


まじかよ、、、これが剣、槍のスキルなのか??

俺は考える。。。


「さあ、ジュード様も一度やってみてください。」

ジョナサンは小ぶりな剣を俺に手渡し俺を促す。


「ジョナ、お前もジュード様の横にいって練習しなさい。」


俺はジョナサンの動きを思い浮かべながら剣を正面に構え振り下ろす。その動きを二、三回やってみるが。。。。同じ動きをするのって難しい。

俺の隣でジョナが素振りを始める。

ジョナの動きを見てみると、ジョナサンの動きまではいかないが剣先が割ときれいな軌道をえがいている。俺、こんなことできるかな。。。。


「ジュード様、これからしばらくジョナと一緒にこの動きを練習していてください。」


ジョナサンはジョナに声を掛ける。

「ジョナ頼んだぞ!」


「うん、父ちゃん判った!!」

元気よく答える。


ジョナサンがどこかに行き、そして、俺達は練習を始める。




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