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二周目 9

俺は大きく息を吸うと親父殿、おふくろ様を見て話し始めた。


「確かに、僕の中には知らない記憶があり、僕に影響を与えています。でもそれは、ただの記憶であり、知らない人間の経験の蓄積が今の僕と交じり合った状態なのですが、僕自身としてはお父様、お母様の息子であること意外の何者でもないと思うのですが、、、、、お父様、お母様は他人の他人の記憶をもった気持ちの悪い子供とお考えですか?」


????

あれれ、、?

そう考えると、今の俺は【小野寺 真幸】なのか?

美奈子さんと過ごしたあの日本にいた【小野寺 真幸】ではもう既になくなってしまったのだろうか?

一度、死んで生まれ変わった時点で【小野寺 真幸】としての人生は終わりで新たに【ジュード・アースノット】になってしまっているのか?

俺は誰だ?

親父殿、おふくろ様に取り繕おうとした言葉が俺を錯乱させる。

日本での両親、娘、そして何より美奈子さん、、、、

もし俺が何事かをこの世界で成し遂げ日本に帰った足してもそれは【小野寺 真幸】の身体に別の人格がはいった何かなのか?

もしかして、【ジュード・アースノット】が日本に転生するって話になるのではないのか??


?????

???


錯乱状態がさらに深くなる。


おふくろ様が俺に近づいて俺をそっと抱きしめ俺の頭を優しくなでてくれる。

不思議な感じだ安心して心が落ち着いてくる。

ああ。。。。俺はもう純然たる【小野寺 真幸】ではなく、この世界で生まれた【ジュード・アースノット】でもあるんだな。。。


俺は俺以外の何者でもない。

美奈子さんに会いたいし、日本にも戻りたい。

でも、俺はこの世界のこの両親にも報いたいという気持ちも、もう既に芽生えてきている。


僕が僕であるために・・・・勝ち続けなきゃならないってか?


俺は俺だ!

絶対に日本に戻ってやるかな、見てろよあの女神(ウン娘)めっ!

あれ、錯乱状態から直った?


あれ?でも、この感覚覚えがある。

精神耐性のアビリティを取得したときに似ている。


ステータスオープン!!


やはし、ステータスは確認できないか、でも、何かしらのスキルかアビリティを手にいれたっぽいな。

それに、いま色々考えているけれどあんまし時間がたっている感じでもない。

もしかして、思考加速かそれに似たスキルを手に入れたのかもしれない。

少し錯乱したけど常に考えることは止めてはいけないな!!


なんてことをぼんやり考えていたら。。。。

おふくろ様が俺を抱きしめながら優しく耳元で話しかけてくれる。


「私たち夫婦にとって、貴方はただ一人の息子です。貴方にどんな記憶があろうとも関係ありません貴方は貴方、【ジュード・アースノット】です。それを忘れないで、苦しいときにはこの母と父を頼るのですよ。この二人だけはどんなことがあっても貴方の味方のですから。。。」


くそ、、、、

精神耐性のせいで、もう立ち直ってるから感動的な言葉でもあんまり胸を打たないぜ!!!


でもまあ、、、俺は大事にされているのわかったし、カミングアウトも出来たからいろいろやりやすくなるだろ。


知らない間に流れていた涙をぬぐう。

俺は気を取り直して今後の事を話し始める。。。






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