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二周目 7

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

俺の擦り付け合いのあと、気まずくなったのか、おふくろ様は話をかえる。


「まあ、いいでしょう。貴方に部下を与えましょう。」


「本当ですか、お母様!」


「ええ、貴方に金貨100枚を貸し与えましょう。そのお金で人を採用しなさい。」


「金貨100枚もいただけるのですか?」


「いいえ、貸し出すのです。いずれ返していただきます。」


「借金ですか。。。。。」

俺は俯く。


それを受けて、おふくろ様は

「無利子、無担保でお貸しするのですよ、十分だと思いますが?」


「それはそうですけど、、、、、」


「『金は命より重い』そう言っていた人もいるそうです。貴方にお金を与えるのは簡単なことですがあえてそうしません。まだ子供である貴方にはお金の大切さを感じてほしいのです。」


それはそうだけど。。。。お金の大事さなんて死ぬほど日本で味わってますがな、だから、ギブミーマネー!!。。。。なんて、言えるわけないか・・・・


「わかりました、お貸しいただいた金貨100枚いずれ10倍、、、いや、100倍にしてお返しいたします。」


おふくろ様は俺を見てニッコリ微笑む、どうやら満足したようだ。


「旦那様には私から話しておきますので、貴方は好きなようにしなさい。」


「ありがとうございます!!」


「それで貴方はこのお金を使ってどうしていくのですか?」


俺はおふくろ様に今後の計画を説明する。

俺はこの金貨100枚を使って地盤を創ることを始めるために一つアイデアがあって、其れから始めようと思っている。

俺が日本で接待でいった天ぷら屋さんで綿実油をつかった天ぷらを食べたのを覚えている。多分だがウチの領内で取れる綿実からもとれるはずだ。

まずは油で地盤を築いて、、、油がとれるということは、その先には石鹸につながる。石鹸を造るとなれば当然領内の雇用につながる。雇用が出来れば領民が増える。領民が増えれば税収が増える。税収が増えれば我が家の自力につながる。我が家は少しづつ少しづつ成長していくだろう。


それを聞いておふくろ様は一言。

「良く判ったわ、貴方のやりたいようにやってみなさい。私は出来る限り貴方の力になりますから。。」

そう言って、俺を手元に引き寄せ俺の頭を撫でる。

「貴方はまだ子供、いつでも親を頼るのですよ、そのために人の親は存在するのですから。。」

俺は親の心に打たれ泣きそうになる。。。そして、日本に置いていた愛娘の【七海】のことをおもいだす。住む世界が変わっても子供を思う親の気持ちは変わることがないのだと。。。。。



作者のヤル気につながりますので、ブクマ・評価よろしくお願いいたします。

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