二周目 4
話が途中でぶつぶつ切れますが書けたらかけて分だけ更新していきます。
爺さんのことなんだが、別に死んでいる訳でもなく、ある程度領地も軌道に乗ったしもういいだろうってことで隠居してクライスト伯爵家の領都【ベニー】で婆さんと悠々自適の生活をしている。長年使えてきた家の領地で下級とはいえ叙爵され、ある程度の尊敬もうけて鼻パンパン状態である。
さて、親父殿のことだが23歳の時結婚を機にアースノット騎士爵家を譲り受ける。その時にはもう領地経営は軌道に乗っており人口も徐々に増えつつあった。綿の採れる湖の周りも徐々に開墾しているがいかんせん山の奥の開墾は労力がかかる。収入を考えるとなかなかうまくいかない。
一度、親父殿に聞いてみたことがある。
「父上、湖まで2時間ぐらいかかるのに、どうしてこの村で綿を栽培しないのですか?」。
親父殿は驚いた顔で俺を見た。
「これが5歳の子供が言うことか?子供なら子供らしくそんなこと考えなく宜しい。」
とシャットアウトだった。。。
たぶん、やってみたけどダメだったのだろう。いま、少しずつ湖への道を整備している。この分だと数年かかるだろう。
俺なんかはどこかから金を借りて一気に湖まで道を整備して湖の周りを開発すればいいのにと思うんだが親父殿は借金をするのが嫌らしく今ある資金で確実にやっている。
なので、それなりにこの村は裕福で平和な時間が流れている。
おふくろ様の容態は小康状態のままで体調の良いときに屋敷の庭で日向ぼっこをする程度で外出はほぼしない。
そんな、おふくろ様の部屋に俺は足しげく通い労わっている。
おふくろ様は結構博識でいろんなことを知っていいる。
この国の歴史のこと、大陸の成り立ち、神話、貴族としてのふるまい方などなど、今後俺がこの家を継いでも困らないように今から英才教育を行っているのだろう。
おふくろ様はもともとクライシス伯爵家の分家筋の準男爵家の令嬢でシッカリとした教育をうけてきた。自頭もいいのだろう俺の言ったことをちゃんと理解して俺とちゃんと対話してくれる。子供だからと言って切りすてるようなことはしない。
おふくろ様としては自分が生きているうちに準男爵家ぐらいには陞爵したいのだろう。準男爵までくれば男爵まであと少しだ準男爵と男爵との壁はかなり高いがやはり男爵からは貴族として一線を画していると考えているようだ。
なので俺はおふくろ様を通じて親父殿を動かそうとしている。
親父殿は格上の令嬢を嫁に迎えたことで少しおふくろ様に遠慮しているようだ。そして、美しくやさしいい彼女にメロメロだ。
そんなある日。。。
「お母様、お願いがあるのですがよろしいですか?」
「何ですか、言ってみなさい。」
おふくろ様はやさしく俺を見る。
「お母様、私に誰かひとり部下を付けてくれるようにお父様にいってもられないでようか。お願いいたします。」
おふくろ様は少し試案にふける。おふくろ様は俺の言うことは頭から否定せずに耳を傾けてくれ一緒に考えてくれる。美奈子さんの次にいい女だ、美奈子さんがいなければ惚れてしまうところだろう。
「ジュード、なぜ部下が欲しいか説明してみてください。それにすでに教育係として【ジョナサン】がいるではありませんか。」
「そうですねぇ、ジョナサンはアースノット家の従士で教養もあり武も立つ性格的にも良い男ですがあくまでアースノット家の従士で私の部下ではありません。何をお願いするにしても立場があり私の考えることを実行できないとおもいます。」
「ジュード、あなたはいったい何をかんがえているの?」
俺はおふくろ様の目を真っ芯から見つめ、そして、、、
「お母様、私は商人になりたいのです。お金を沢山稼ぎたいのです。そして、この村をこの国一番の富める場所にしたいのです。」
おふくろ様は頭を抱える。
「いったい誰が、、、こんなことをジュードに。。。。」
おふくろ様は後ろに控えるアンナに目をやる。
アンナはすごい勢いで首を振る。少しおもしろいwwww。
「ジュード、あなたの言うことは何でも聞いてあげたいのですが、それは聞いてはあげられません。賢いあなたには理由は言わなくても判るわね。」
「はい、お母様、、私がアースノット家の嫡男であるからですね。」
「それもありますが、あなたはこの歳でこれだけの考えの出来る人間です。親ばかではありますが、あなたがこれから先どれだけ大きなことをするか楽しみなのです。」
俺は黙り込む、、、、まあ、無理だとおもったけどね、、、
「でも、私は商人を否定している訳ではありませんよ。」
えっ・・・・
まじで??
「あなたは商人になるのではなく、商人を使う人間になりなさい。」
「それが私に可能だとお母様はお考えですか?」
「もちろんです、あなたは私の息子です。女で体の弱い私にできなかったことをあなたには出来るでしょう。お金の力を5歳の貴方がどうして言っているのかは聞きませんが、まるで大人が子供のふりをしているかのような思慮深さには感心させられます。」
あっ、ヤベ!!
身体は子供、頭脳は大人、、、ってやつに。。。。
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