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二周目 3

生まれ変わって5年たった。

そして、今の俺を取り巻く環境がいろいろ分かった。



俺の名前は【ジュード・アースノット】5歳、アースノット騎士爵家の嫡男である。

いわば、最下級の貴族の跡継ぎって言ったところだろうか?

平民じゃないだけよかったという感じだが、暮らし向きはちょっと裕福な平民とほぼ変わらないのに最下級の貴族といえども貴族なので対面も整えないといけないので親父殿は大変な様子だ。

ああ、子供でよかった。。。

俺の爺さんの代にクライスト伯爵家に対して功績を立て従士から騎士爵に叙爵された。その際に開拓の許可をもらい現在のノット村を開拓して領主となった。

伯爵以上の上級貴族は準男爵・騎士爵・準騎士爵等を独自で任命することができ、マルダイ王国に申請して承認されると叙爵の運びとなる。

上級貴族から任命された準男爵等は基本その貴族の支配する地域の一部を開拓することを許可することで領地を得ることになる。若しくは領内の騎士団・役所に最低限使役されることで恩賞をもらえる。

まあただ、、領地を選択する者はあまりいないのだが。。。。

何故だかと言うと、簡単な仕事と戦争のないこの国での兵役の義務だけで結構なお金と名誉が得られるのに対して、いくら領主になれるからと言っても何もないところから人とモノを引っ張て来て開拓するのは並大抵なことではない。もしその領地が簡単に開墾が出来るのなら既に開墾されているはずなのだから。

しかも、ある程度開拓が進めば任命した上級貴族に対して税を納めなければいけなくなるのだから割に合わない。

上級貴族は成功すれば良し、失敗しても自己責任でOKなので功績を上げたものに恩賞を与えるときは大抵、金貨若しくは開拓騎士を選ばしているようだ。

ちなみに王国は貴族から安全保障の替りに爵位を持つものから租税を行っているので下級貴族がいくら増えても問題ないようだ。この際、下級貴族の王国への税も任命し上級貴族を通して納められるので際限なく叙爵をすることもできないのだが。。。

そして、アースノット家であるが、もともとクライスト伯爵家の従士として貢献した来たことが認めらてボーナス的な恩賞金か領地騎士爵への叙勲を貰えることになった。

そこで、俺の爺さんが何を血迷ったのか騎士爵を選んでしまった。

初めは領地木子爵なんて、ぶっちゃけ開拓団のリーダーぐらいの地位しかないのだが爺さんどうしても貴族になりたかったようでみんなが止めるのも聞かずに叙爵に飛びついた。

当時のクライスト伯も功績のあったものにひどい仕打ちをしたみたいにみられるのが嫌で恩賞の金額を増やすのからやめないかと持ち掛けたが爺さんは聞かなかったそうだ。

そうして、俺の爺さん【ゲオルグ・アースノット】はノット山とその麓にある猫の額ほどの平地を賜った。

そうして。爺さんは殆ど平地のない領地に親類縁者引きつれて入植した。

少ししかない平地に小屋を建て、やせた土地にもかろうじて栽培できる作物もつくる。

始めの数年は当主含めて食うや食わずの生活が続いたそうだ、一緒についてきた者たちも土地がらえるといってついてきたのにどうしようもないものを押し付けられた爺さんをつきあげていたそうだ。

長年、クライスト家に従士として就てきた爺さんは街でそれなりに親類縁者に恩恵を与えてきたのに酷いもんだと俺はおもうがしょうがないとこでもあるんだろうなぁ。。。

そんな時、村の子供が一人山で行方不明になった。

村人総出で子供を探したが見当たらなかった。子供の親は必死で捜索し山の奥に入って行きそして発見した、、、、、のは、

子供ではなく湖と少しひらけた土地に一面の花畑だった。



まあ、子供は子供同士でかくれんぼしていて、あとで見つり爺さんからババちびるほど叱られたそうだ。



暫くして、爺さんがその土地が何かに活用できないかと再度、湖を調査しにやってきた。

爺さんがそこに訪れたとき、花は咲いていなかった、、、いや、違同じように美しい綿花がそこについていた。

こうして我がアースノット家は【綿】という産業を偶然手に入れた。

此花は五枚の白い花びらをつけ咲くことや、花が散った実の周りにつく白い繊維が星空のように見えることからこの世界ではホワイトスターと呼ばれている。

まさに、我が家に輝ける星だ。

こうして綿を採取し商人に販売することで、現金収入を得ることが出来て我が村は何とか生き残ることが出来た。

綿を売ることで生き残り、生活基盤を確立し山を開き、回りの田畑を開墾し少しずつではあるが発展していき現在、我がノット村は40戸約二百人の村になった。


そうそう、その行方不明になった子供こそ【カール・アースノット】我が親父様だった。

親父様にその話をするとテレながらこういって来る。


「過去の傷を持たない奴などいやしない。

もしいるとしたら、それは薄っぺらな奴だ。」と。。。。。








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