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一周目 55

YES!

また、この天井だ!!


目が覚めるといつもの天井が目に入ってきた。もう我が家のようになってきたなこの部屋。

あんまし、ファラスさんの実体化するのやめておこう、っていうか勝手に実体化してくるよね?

そこんとこどうよ,ファラスさん。


『だって、そういう使用だからしかたがないですよねぇ、あるものは使いますよ私だってぇ。』


だからって、俺が気を失うまで実体化する必要ないんでないかい?


『だって、だってぇ~』


甘えた声が頭の中を駆け巡る。

だがしかし、実体化していないファラスなど、ただの頭の痛そうな娘でしかない、あくまであの容姿があってこその『だって、だってぇ~』攻撃であって、言葉だけなら、ただウザイだけの攻撃でしかない。

そう考えると、かわいいって事はすごく力のあることなんだな。。。。


『マスター、なにをしみじみつまらないこと考えているんですかぁ。そんなことより街づくりはじめないのですかぁ?』


そうだった、街づくりをはじめよう!って意気込んでいたのは。。。。2日まえのころか?何度も気絶させられて何を考えていたか忘れてしまったよ。

某シュミレーションゲームみたいに内政コマンドがあって、開墾、治水、ほどこしだけで終わったら簡単なんだけど、無理だろうな。


『多分、似たようなこと出来ますよぉ。』


マジでか!


『マジですよぉ。マスターはこの魔物たちの王みたいなものですから、まず、人事権のある責任者を選び、その者にコレコレこういうことをしたいから、お前に任せるといえば多分簡単にやってくれると思いますよ。それで報告を受けたときに自分の思っていたものと違えば修正していけばよいだけですよぉ。あとは成果をあがるのを待つだけですぅ。』


そうだな、なんでも自分で決めてしまっては何にも考えなくなってしまう、上の者の顔色をうかがって何も出来なくなってしまうからな。折角、知能があがって自分で判断できるようになったのだから、どんどん成長してもらおう。それに。。


『それに?』


それに、それのほうが俺が楽できる。


『楽したいだけなんかぁ~~い!』


なにか問題でも?


『ありませんよ、っで、誰を責任者にするおつもりですか?』


まぁ。。。次郎だろうな。

ファラスさんは誰がよいと思う?


『ハイクラスの魔物なら人間程度の知能はありますから誰でもよいですが、次郎はマスターに対する忠誠心がハンパないですからねぇ。次郎さんでよいのではないでしょうか。』


そうだよな、次郎の忠誠心高いよな。


『ステータスに忠誠心の項目があれば100まちがいないですね。』


じゃあ、責任者は次郎で行くとして、あと補佐とかは如何すればいいと思う?


『次郎さんに決めさせてあげるのがよいとおもいますよ。太郎や三平など古い幹部たちは戦闘力の弱い次郎のことをすこし馬鹿にしているところがありますから、働きやすくするために次郎からあらかじめ補佐に当ててもらいたいものを聞いておいてマスターが任命してあげるのがよいと思います。』


そこまで気をつかわないといけないものなのか?


『なにごとも、根回しが肝心でしょ?』


まあそうか、仕事でもスムーズに事を行うには段取りが大切だからな。



俺は念話で次郎を呼び出す。

次郎は直ぐに部屋にやってくる。


コンコンとドアがノックする音が聞こえる。


「お呼びにより、次郎ただいま参上いたしました。」


「入れ!」


ガチャリという音がして、ドアが開き次郎が部屋に入ってくる。


次郎は跪き。

「御呼びでしょうか、真幸様。」


「お前に少し頼みたいことがあってな。」


俺は街づくりのことを次郎に説明する。

俺は行政的なものはすべて次郎に一任することにした。

「次郎、お前には今からこの街を一から設計してもらう。」


俺は続けて話し出す。

「俺がお前にやってもらいたいことは、ここの魔物たちを安定して食べさせていくための手段、そして、安心して生活していくための場所の確保、この二つをやってもらいたい。やってくれるか?」


「はっ、確かに承りました。」


「それでだ、お前のサーポートにつく者をお前に選ばしてやるよ、誰がいい?」


「それでしたらハイクラスの魔物を全員お願いいたします。」


俺は一瞬考える。

全員は少しきついか。。。。俺の世話する者がいなくなってしまうじゃないか、5人ぐらいじゃ駄目かなあ。。。。」


『はぁ~~~~、セコイ、世故過ぎますよ、マスター、今さっき人事も含めて次郎に任すみたいになってたのに自分の世話するものがいなくなったからって、、、、、器、、、小っちゃ!!』


器ちっちゃいって言うな!

ああ、判りましたよ、全員、次郎にくれてやるよ。

んで、今、ハイクラス魔物何人いるんだ?


『ハイゴブリンの【次郎】、ハイハーピーの【ブリュンヒルデ】、ハイコボルトの【マリリン】、ハイリザードマンの【竜二】、そして、先の戦いで新たに進化したハイオークの【次夫】の5名です。』


そうか。。。けも耳のマリリンに身の回りを世話してもらおうとおもっていたのに。。。。しょうがないか。。。。


「ワカッタヨ、ハイクラスはお前に預ける。必ず成し遂げろよ!!」


「身命を掛けまして成し遂げる所存でございます。」


「このまま幹部会議を開くからそのままそこで待てよ。」

そう言うと俺は幹部たちに念話を送る。

暫くすると、名持ちの幹部たちが続々とやってくる。

みなが集まったのを確認して俺は発言する。


「みんな、よく聞いてくれ。俺はこの場所に街を建設することにした。この町は食べるものに困らず、内で争いもなく、子供たちが安心して生まれてくる場所にしたいと思っている。」

集まったものがザワザワし始める。


「そこででだこの街を創る責任者とそれを補佐するものを今この場で任命することにする。この決定に一切の苦言を発することは許さない。そう思って聞いてくれ。」

場が静まり返る。


「責任者の名前は【次郎】お前だ。ついては役職もくれてやる。お前は今から大納言を名乗ることを許す。」

次郎の名前を告げると回りがざわつく。

次郎は誇らしげに返答する。

「大納言、確かに拝命いたしました。真幸様の為に身命を賭して職務を全うする所存にございます。」

ちょっと芝居がかっているがまあいいか。。。


「また、サーポートとしてブリュンヒルデ、マリリン、竜二、次夫を少納言に任ずる。次郎を補佐してやってくれよ。」


四人は跪き

「「「「真幸様の為に身命を賭して職務を全うする所存にございます。」」」」

声を合わせる。


「太郎、三平、お前らは俺の補佐だ。中納言の位をくれてやる。俺につくせよ!」



太郎と三平が跪く。


「シリウス、お前さんも大納言だよ。これからも俺を癒しておれよ。」


「ワウ!」

元気に返事ををする。


「あと、各部隊長は参議に命ずる。」


「「「「「はっ、真幸様の為に身命を賭して職務を全うする所存にございます。」」」」

各部隊長たちも跪く。


さあ、役職も決まったし後は始めるだけだな。


そんな中、太郎が声をあげる。

「真幸様、一つよろしいでしょうか。」


「なんだ言ってみ。」


「ご質問がございます。中納言、大納言、少納言、参議とは何のことでしょうか?」


俺は頭をかきながら説明する。

「役職名に別段意味はないよ。ただ、命令系統が判るように、大納言、中納言、少納言、参議の順番に順位をつけただけだよ。別に何でも良かったんだけど俺のいた世界の昔の役職を思い出したからつけてみた。いやか??」


「いや、依存はございませんが私は次郎より階位は下ということなのでしょうか?」

太郎は顔を歪める。


「街創りに関しては次郎に全権を渡してあるので次郎の言うことに従ってくれ。そのために階位に差をつけた。だが基本お前は俺の直属だから次郎とはほぼ同じなのだがな。。。。不満か?」


太郎は納得はしてないようだが不承不承うなずく。

「いえ、滅相もございません、真幸様の仰せのままに。」

そして、次郎を軽くにらむ。


「さあ、お前ら頼んだぞ。」


俺は皆に見渡し大きな声を上げる。


「解散!!」


皆、畏まり「はっ!」と返事を返す。


さあ、今度こそ街づくりの始まりだ。


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また、この拙い文章をご覧いただきありがとうございます。

これからもこの拙い文章をお読みいただけると幸いです

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