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一周目 53


「やだな、またこの天井だ。」

目を覚まして、見えた天井は戦争のあと目覚めたときの天井と同じものだった。俺はまた気を失ってここに運ばれたようだ。


「ファラスさん、姿を現してちょっと説明してもらっていいですか?」

俺は声を出してファラスを呼ぶ。


『ダメですよ、今はできません』


なんで?


『マスターのMPが残り少ないからですよ。私が実体化するには大量のMPを必要とします。もしMPが少ないと時にはHPを代用として消費して体現できますがHPがなくなると死んじゃいますよ?』


そんなにMPの消費激しいの?


『MP満タンでも5分もつどうできないでしょうねぇ。』


もしかして、俺が戦争のとき気を失ったのは。。。。


『そうですよぉ、MPの枯渇だけではなくHPが急激に減少したことによる気絶でしょうねぇ。多分ですが気絶することによってHPを0にすることを防ぐ自己防衛反応(セイフティ)がかかったんでしょうねぇ。』


まじでか、俺死にかけてんじゃん!!


『そうですねぇwww』

なぜだか愉快そうな声がかえってきた。


『でもですねぇ、あの時にそうしなければマスターは完全に殺されていましたよ。良かったじゃないですかぁwww』


こいつ・・・


『ああ、それと大切なことを言いわすれていましたぁ。』


いいわすれたこと?


『もう二度と私のことブス女神扱いしないでくだいねぇ~~~~~~♡』


顔が想像できてむかつく。。。。


でも、実際見たら。。。悔しい、かわいいは正義とはよく言ったものだ。おっさんにあの笑顔はやばい。。。。


『マスター、心の声は私には駄々洩れなのでやめてください。』


いいじゃんよ、べつに!

俺がお前で、お前は俺なんだから。。。


『おれがあいつであいつがおれで、、、ですかぁ』


いや、【転校生】的なもので言ったんじゃなくて、『お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの』的なニュワンスだったんですが。


『ジャイ〇ンですか!!』


・・・・・・

・・・・・

・・・


『そんなことより、今後の方策はどうするんですかぁ?』


そうだな、ファラスさんの言ってた通りにしてみようか、他に案もないし。

俺は、明日のこの時間に各部族のリーダー及びハイのクラスに進化したものを集まるように通達をはっした。

そして、俺は今日中にファラスと相談して今後の展開の具体案をまとめておくことにした。


ここで暮らしていくための簡単な法律のようなものを作っていくことと、対外的な恐怖に対応していくこと、そして、俺が死んだ後もそれが続いていくようにすること、落ち着いたら俺が人間の街に行くことを大まかに決めておいた。まあ、いい案があればその都度変更していくとしても大雑把な方針ぐらいは示しておかないといけない規模になってきたのは確かだしな。


まずは、法的なものだが古代のはハムラビ法典的なものでいいだろう。『目には目を、歯には歯を』的なものだ、罪には公平な罰を、そして、各種族間は平等で一切の差別は許さない。新たに部族が増えても同じこととする。強者は弱者を守り弱者は強者を支える、その役割が違うだけで魔物たちに貴賤はない。

対外的なものについては街に防壁を築き街を守り、各魔物の進化を促すことと子供の生存率を上げ街の総合力を上げていくことにする。開墾部隊、土木部隊、戦闘部隊(狩猟部隊)、司令部なのど部隊編成を確立する。

俺が死んだあとも継続して存続していけるようにこれを明文化して広める。ただし、時代に応じて変化するべきは変化させなければいけない。

これを骨子にして肉付けしていけば普通にやっていけるんじゃないかとおもう。まあ、やってみないとわからないけどな。。。


次の日、集まった各部族の幹部たちに以上のことを伝える。

魔物たちにどよめきが起きる。

その中で太郎が俺に質問してくる。

「真幸様、ご質問よろしいでしょうか。」


「いいぞ。」


「真幸様、各部族は平等というのはぜったいでようか?我々ゴブリン族はこのコミニティで7割以上の勢力を持ち真幸様に一番貢献できていると考えます。ほかの戦うだけの種族や飛んで偵察するだけの種族、力だけの種族より、よっぽど真幸様のことを考えていますし真幸様にとって一番必要だと思いますなのに他の部族と同等と言うのはおかしいのではないでしょうか?」


その声を聴いた各部族は声を荒げて反論してくる。と言うか実力行使で発言を撤回させようとしはじめた。


「黙れ!!、そして落ち着け。」

俺は声を張り上げる。

「これは相談ではない。命令だ!これを守れないものは俺の役には立たない。数がどうとか力がどうとかは関係ない。俺たちはすべてが一つであり、一つがすべてだ。誰が頭でも誰が手でもその生き物には変わりない。手足がなければいくら頭がよくてもこの森では生きていけない。そして、、体がいくら頑強でも頭のない生き物はかられるばかりになってしまう。手も足も頭もすべて自分だろう?叩かれれば同じように痛いだろう??俺はこの魔物の街を一つの生き物のように考えてほしいと思っている。もしほかの部族が叩かれていれば自分の部族が叩かれているように痛いと感じてほしいんだ、分かったか!!」


それを聞いてい者たちは一同平伏し

「真幸様の仰せのままに。。。。」

と声をあわせた。


どうした?

えらく聞き分けがいいが理解できたのか?


『そんなも理解できるわけないじゃないですか。今まで自由に生きてきた魔物たちですよ。マスターにテイムされているから従っているにすぎませんよ。』


そうか、やっぱり明文化を急いで早めに拘束しておくか。


『それがよいですねぇ。』


俺は適当に魔物たちに役目を振り分けた。

ゴブリンは開墾部隊を、リザードマンとコボルトは戦闘(狩猟)部隊に、ハーピーは敵の哨戒に、オークは土木に、そして俺の補佐にハイクラスに進化したものを付け管理をすることにした。


さあ、街づくりを始めよう。


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また、この拙い文章をご覧いただきありがとうございます。

これからもこの拙い文章をお読みいただけると幸いです。

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