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一周目 47

俺は戦争の準備を始める。


といっても、規模が大きくなるだけで、いつもとやることは変わらない。はじめに群れのはぐれ個体を捕まえて少しずつ数を削っていく。今回は攻略対象の数が多いので少し多めの数の部隊を削っていこう。最終的には50ぐらいの部隊を編成させ逐次削って行けばいいだろう。いくら内部から調整してもしきれない時もあるかもしれないけど、多少のブレは多数で少数を攻撃するから大丈夫だろう。

問題は敵のボスの強さが問題だ。

敵のボスは規模からいってもゴブリンキングが予想される。

ファラスさんに聞いても1000以上の群れには大体いるそうだから2000以上の群れだからまず間違いないだろう。

そして、強さなんだが群れの大きさに応じてボスの強さも変化するそうだから侮れない強さだろう。

ファラス曰く、平均的なゴブリンキングの強さがシリウスと同じぐらいだっていうから、シリウスを基軸に俺、太郎、三平、竜一で囲めば何とかなるだろう。太郎の進化の条件がゴブリンキングを倒すってことらしいから、今回は敵のボスを仲間にする必要もないしな。


基本戦略はこんな感じで言っていけると思う?


『大体そんな感じで行けると思いますよぉ~、唯どうでもいい話ですけど、マスター今のままのステータスじゃ敵の攻撃うけたら一撃で死んじゃいますよ。生きていたらリペアやヒールで時間を掛ければ何とかなるかもしれませんが一撃の致命傷ならだめですからねぇ。』


おっ、いつも俺を殺したがっているのにどした?


『そらそうでしょうよ、このままやっても世界の変革に寄与できるのかもしれないのですから、すぐ死んでウルド様に叱っていただく必要もないわけですし、頑張っていきましょう。』


協力的なファラスってキモチワルイ。。。。


『酷い、ひど~~い、女の子に一番言ってはいけないうちの一つですよぉ。その言葉。。。』

ファラスは抗議の声をあげる。


はいはい、ホントはそんなこと思っていないでしょ。そんなことより俺のステータスのどこが悪い?


『そんなことよりって、、、、まあいいですけどぉ~。マスターのどこが悪いかって言えばすべてですよぉ。あれだけ言ったのにほとんど基礎レベル上がってないじゃないですかぁ、スキルレベルも高いのは私とティムだけですよ。戦闘になって生き残れるはずありませんよ。』


そ、そう?


『そうですよぉ、でもまぁ、生き残りたいのなら思考加速と無素属性魔法のレべルを上げてください。無属性魔法はサイキックガードのレベルとテレパシーのレベルを上げておいた方がいいですねぇ~。』


なんで?


『なんでって、こどもですか。。。思考加速は単純に反射速度が上がるからですよ。その反射速度を生かせるのがマスターの場合は、無属性魔法だからですよ。サイキックガードのレベルが高ければ大抵の攻撃は防げますし、テレパシーのレベルを上げておけば配下たちに瞬時に指示を出すことが出来るでしょう。それがどれほど重要かおわかりですよね?』


ビットスナイプとかテレキネシスとかはあげなくてもいいのかよ。


『馬鹿なの?』


おっと、本当の馬鹿には言ってはいけない台詞ですよファラスさん、いまの『馬鹿なの?』には愛がない!


『え~とですねぇ、ビットスナイプはある程度のクラスの魔物には通用しません。偶然、目とかに当たらないとダメージは与えることはできません。それに正確であればあるほど避けやすいですよ。不意打ちでしかも回避できない状態ならダメージを与えることが可能かもしれませんが。。。あと、テレキネシスは駄目じゃないです。高レベルであれば敵の動きを止めることは出来ませんが付加をかけ動きを遅くすることがおそらく可能でしょう。しかし、マスターがボスにテレキネシスをかけているときに他から攻撃を受けてしまえばマスター死んでしまいますよ。あくまで可能性の問題ですがねぇ~。なので思考加速で反射速度をあげサイキックガードをつかってわが身を守るのがベターですねぇ。』


ん?

この程度で馬鹿呼ばわりっておかしくないの?


『あんたバカァ?』


??


『行ってみたいセリフの一つを言ってみただけですYO!』


なぜ、最後だけラップ!?

思わずひじを曲げ左手の手の平を上にして突っ込んでしまった!!



『とにかく今のマスターは死なないことだけ考えてください。』


本当に俺のこと殺そうとしなくなったんだな。。。


『さあさあ、そんなことよりスキルレベル上げましょうよぉ。別に私のレベルを上げても良いのですよぉ。』


面倒くさそうだから、ファラスのレベルは絶対上げません!


えーと、じゃあ、思考加速とサイキックガードをレベル9まであげて、、、残りのSPでテレパシーがレベル8まであがるな。。。

よし、OK!

ファラスさんの言う通りしたぞ、折角、火魔法を撃ちたくてSP貯めてたのにほとんどなくなったしまった。


『いいじゃないのぉ~、もう、そこそこ安全なポジションにいるんですから必要ないでしょ。』


使わないちゃ使わないんだけど。。。そこに少年の夢がそこにあるのに手にしない訳にいかないだろう。でもまあ、死ななかったらそのうち出来るだろう。


『太郎、ちょっとこっちに来てれ。』

俺は早速、レベルの上げたテレパシーを使ってみる。かなり距離が離れていても俺の念話が通じるようだ少なくとも見えている範囲にいる場合はとどくようだ。これも検証しておいた方がいいな。

遠くから走ってくる太郎が見える。

太郎は俺の前に跪く。

「真幸様呼びでしょか。」


「今かお前のいた群れに戦争を仕掛ける。お前が中心となって攻略していけ。」

俺は考えていたプランを太郎に話す。

太郎は神妙に聞き入り頷く。

どうやら理解してくれたようだ。

「ハーピーを何匹かお前に付けるからそいつを連絡、偵察に使え、そして、お前がすこしでも対処できなくなったと思える時には必ず俺に連絡をよこしてこい、これは絶対事項だ判ったな。」


「はい、必ずや真幸様のご期待に応えて見せます。」


「よし任せたぞ。」


俺は空を見上げ、空を飛んでいた天使型のハーピーにテレパシーで声を掛ける。

『おい、お前俺のところに降りてこい。』

ハーピーはその場でホバリングしキョロキョロと声のする方向を探している。

『下だよ、下』

ハーピーは俺を見つけ満面の笑みで俺のところに飛んでくる。

超かわいい、、、だが、馬鹿なんだよなぁ。。。

急いでいるのはわかるが、俺のところに来る途中で枝にぶつかって墜落する。

そして、照れ臭そうに頭をかきエヘヘと笑いながらこちらに歩いてくる。。。ボロボロじゃないか。。。


大事なことだからもう一度言おう!


かわいいが。。。馬鹿だ・・・・


ああ、、せめて馬鹿なところが可愛ければよかったのに。。。


はぁ~~~~~~~


俺は深いため息をついた。





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