一周目 39
太郎がゴブリンロードになったことでゴブリンの群れは安定して俺の支配下に置くことが出来るようになった。それにより、ジャガイモの生産も更に安定し食料のある程度の備蓄もできてきた。
それで、これから如何すべきか考える。
このままこのゴブリンの群れを大きくしていき、ただ生き延びていくか。こいつらを護衛にして人の住む街に向かうか。
このままこの群れを大きくしていっても、この世界に変革をもたるすことはできないはずだし、この世界に大きな影響を与えている人間世界の方がいいのか?
でも、俺が人の住む街に行ったからと言って、そう簡単に世界が変わるわけじゃないしな・・・・そして、一番の問題がその人の住む街が安全かどうかなんだが、日本のような治安ってわけにはいかないだろうなっていうか、こんな辺境の街、治安が悪いに決まっている。それを考えるとこのままの方がいいのか?死にたくないし。。。。。
『マスター、マスターはこの世界に何しに来たんですか?この世界に素晴らしい世界にしゅく。。。。おっと、変革をもたらすためにきたのですよね?』
違うよ。
『えっ?』
俺は生き残るためにこの世界にやってきた。そして、元気になって美奈子のいる日本でこころ安らかに暮らしていきたい。
それが俺の目標です!
『マスター、そんなこと言わないで街に向かいましょうよぉ~、きっと良いことありますよぉ~』
良いことってなんだよ!
『良いことは良いことですよぉ~』
よし決めた!!
『やったぁ~^^』
行かない、まだ街にはいかない。
『ぎゃ、なんで?』
なんちゅう声出してるんだよ。
『なんでなんでなんでなんでぇ~~~~~~~~~~』
それはね、ファラスさん、街に行ったら良いことあるの良いことが判ったからですよ。
『マスターに良いことを予見できるはずないのですが、、、』
いいや、判るよ。
『どんな?』
それはねぇ。。。ファラスにとっての良いことが起こるんでしょ。
『・・・・・・・・・・・』
・・・・・・・・・
『さあ、なんのことやら。。。。』
図星かよ!!
まあ、何にしてもこのゴブリンの群れを大きくしていこう、今はまだ30前後の群れだけど、これからどんどん大きくしていこう。出来たら他の種族とかも増やしたい。シリウスがいっしょに住んでるぐらいだから大丈夫だろ食料さえしっかりあれば野生の動物はあまり人を襲わないっていうしな。
取り敢えず、ゴブリン達には子供産んでもらってどんどん増えてもらおう。そして、どんどんホブゴブリンに進化させて群れを強化していこう!!
そういえばファラスさん、ホブゴブリンとゴブリンの子供ってホブゴブリンとしてうまれてくるの?
『基本的にはゴブリンとして生まれてきますが、極まれにホブゴブリンとして生まれてくる子供もいますねぇ~』
じゃあ、ホブゴブ同士だったらどうなん?
『それだったら、殆どがホブゴブでうまれてきますねぇ。でも、メスのゴブリンって、なかなか進化しませんよ。だから、殆どがゴブリンのままなんですから。』
そうか、でもやる。急がば回れだよ。はじめからホブゴブリンで生まれてくる方が効率がいい。
俺は太郎と次郎を呼ぶ。
「太郎、まずは子供を育てていないメスのゴブリンをホブゴブリンに進化させろ。そして、随時メスのゴブリンをホブゴブリンに進化させてけ判ったな。次郎、お前はこのジャガイモ畑を更に広くしていけ、そして、子供たちを集団で行動できるように教育していけ。」
太郎たちは本当にできるのか?そんな不安下表情で「判りました」と返事をして去って行いく。
ファラスさん、コボルトもどこかにいるって言ってたよね?
『よく覚えていますねぇ~、場所は特定できないですけど何処かにいますよ。どうしてもって言うのならシリウスに探してもらえば判るとおもいますよぉ。今度はコボルトを仲間にするのですか?』
うん、そうやよ、ゴブリンとおんなじ方法で仲間にして増やしていこうと思ってるんだが何か問題でもある?
『ティムレベルを上げないとこれ以上従魔にできないですよ。』
まじでか、三郎と四郎を俺の従魔から外そうと思っていたんでけど無理なのか?
『一度、契約しちゃうとティムレベルが上がらないと無理だから、どちらにしてもティムレベルが上がらないと従魔を増やせませんよ。』
折角、SP増やしてたんだけどな仕方がない。。。。か、俺はSPを使ってティムのレベルを上げる。これであと5,6匹は従魔にできるだろ。
俺はシリウスを呼びコボルトの群れの場所を知っているかと尋ねた。シリウスは知っているようでウンウンと頷く。
俺は早速、シリウスとコボルトの群れの近くに行くことにした。
シリウスの後を歩くこと体感的には1,2時間ぐらいだと思うがかなり森の奥に入ってきた感じだ、これでシリウスとはぐれたら戻れないななんて考えていたら、シリウスが立ち止まる。
注意深く索敵をすると前方に何かいるようだ。気配を意識して更に消して前方に向かっていく。そこには5匹にコボルト?がいた。
『マスター、コボルトがいましたねぇ~』
ファラスの癖にさり気無くコボルトだと教えてくれた。
俺は思考加速をして、小石を四つ握りしめビットスナイプのまで近づく。
ビットスナイプ!!
俺はコボルトの脚目掛けて小石を放り投げる。小石は狙い通りすべて命中しコボルトたちの太もも辺りを足らぬく。
4匹のコボルトが悲鳴を上げる。残りの一匹は訳も分からずパニックに陥っているようだ。そこをすかさずシリウスが襲い掛かる。グレイダーウルフに進化したシリウスは前足一発でコボルトを吹き飛ばした。進化してスピード、パワーともに格段に上がっている。体も大きくなったしもしかしたら、俺、シリウスの背中に乗れるんじゃないかと思えるほどだ。
まあ、それはさて置き、残りのコボルトだ。俺は剣を握りしめコボルトたちの前に現れる。コボルトのうち二匹は足を引きずりながら俺に襲い掛かってきた。
剣を振り上げ俺に襲い掛かってきたので、その剣をサイキックガードで受け止める、そして、剣でコボルトを切り伏せる。もう一匹はシリウスが前足で弾いてくれた。
残りの二匹は、もう戦意が無く固まって怯えている。
俺は念話で話しかける。
『お前たち俺の従魔になれ、ならないとこのまま殺す。』
俺のストレートな言葉にコボルトたちはすぐに、あの目を向けてくる。
そして、俺はコボルト2匹を配下にしたのであった。
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