一周目 35
しょうもないことばかり書いてお目汚しすいません。。。
次の日、無事に次郎は芋を盛ってやってきた。
モロにジャガイモだった。
ファラスさんこのお芋さんこのまま植えれば増える?
『そのまま植えて増えますが芽がでている所を残して細かく切って植えればさらに効率的ですよ。』
おお、ファラスの癖にいいこといってるな・・・
『ジャイ○ンじゃあるまいし、の○太の癖に的な発言はお控え下さい。』
よし、早速切って植えよう。
俺は芽がでている所を残して4,5センチぐらいにきりだし昨日耕した畝に植えていく。。。。一つだけお芋さんを残して。。。
やっぱり、ジャガイモすぐに食べたいよ。という訳で早速塩茹でして食べてみることにした。熱湯に一つまみのお塩をいれそしてジャガイモを投入する。澄み切ったお湯の中にジャガイモが一つ・・・・待ち遠しい。
青空の下で茹でられるジャガイモ一つを見つめる一人と二匹、シリウスと次郎も興味深々のようだ。
シリウスはともかく次郎はジャガイモ食ってるだろに・・・
『次郎やお前さんはジャガイモ食ったことあるだろうになに興味深げに見てるんだよ。』
「ギャがyがygyyぎゃあgyがymm」
次郎は何かを俺に話しかけてくるがさっぱりだ。
ファラスさんや通訳しておくれ。
『ハイ、マスター、次郎は「ジャガイモは今まで生でしか食べたことありません、大体、ゴブリン風情が料理なんか出来るわけないじゃないですか一寸はその足りない頭で考えたらいかがですか?」と言ってます。』
絶対言ってないし・・・・こいつ次郎にかこつけて俺のことディスりやがった。
『ちょっとなに言ってるんだか良く解らないんですけど・・・』
まあいいや、ゴブリンは火が使えないんだな、火を使えたことで初めて人は文化、文明を手に入れたと言う人もいるしギリシャ神話でも神様が人に火の使い方を教えて天界を追われるなんて話もあったような気がする。ゴブリンの文化レベルはそんな物なのか。
『そんなものですねぇ~』
そうこうしている内にジャガイモが茹って来た。
俺は細い木の棒でジャガイモを指してみる。プスッとスムーズに入っていく。そろそろ食べごろみたいだ。
俺はジャガイモを取り出し軽く塩をしてかぶりつ・・・・・お前たちそんなに見るなよ食べ辛いじゃないか、シリウスと次郎が俺たちの分は?って感じでガン見してくる。
う~~ん、ワカッタヨワカリマシタヨ。。。俺はジャガイモを3等分してシリウスと次郎に放り渡す。シリウスと次郎はそれをうまくキャッチしてすぐさま頬張る。なんだか笑っているように見えるのは気のせいだろうか美味しいもの食べると自然に笑顔になるものだけどモンスターだっていっしょか。
俺もジャガイモにかじりつく。
うめえっ~~
俺の口から何らかの光のようなものが発したりバックで稲光があったりジャガイモたちが踊りだす演出があってもいいぐらいだ。
『ミスター味○子か!』
的確な突っ込みありがとう、しかし、それぐらいうまい、ただの塩湯でした芋なのになぜだ・・・
『もともとこの芋は美味しいですし、しかもマスターはただ焼いただけの肉だとかどんぐりクッキーだとかしか食べてないですからねぇ、そら美味しいですよ。』
このジャガイモをお肉や魚、海老なんかで炒めたりしたらさぞ美味しかろう。。。。
『言い忘れてましたけどその辺に食べれる野草とかもありますので一緒にいためるといいですよ。』
なぜもっと早く言わない。
『だってすぐに死んじゃうとおもったんですもの』
絶対死なん!!
俺は心に固く誓った!
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