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一週目 33

「じゃあ、太郎さんコイツ等従属させちゃってくださいよ」


「ウン、ワカッタ」

太郎は頷く。そして、ゴブリン達に何か話しかける。

何かギャアギャア話しているけど俺にはさっぱり分からね~~~。


『要約するとですねぇ~』

ファラスさんが話し出す。

ファラスさん、ゴブリン語解るんですね。


『これでも私、知識を司る魔神の分体ですから何でも知っていましてよ。。。ほぉ~~ほほほっほほほぉ』

髪型がドリルな人の笑い方だな、おい!


『髪型ドリル言うな!』


髪型ドリル!


『髪型ドリル言うな!』


髪型ドリル!


『ドリル言うな!』


ドリル!


『ドリル言うな!』


ドリル!『言うな!!』ドリル!『言うな!!』、ドリル!『言うな!!』、ドリル!『言うな!!』・・・・


・・・・・・・

・・・・・

・・・・


『言わへんのんか~~~い!!』


ホント、何でも知ってるな。


「知識の魔神ですからねぇ~」


っで、太郎はなんていってるの?


『あっ、やり取りが楽しくて忘れてました。えぇ~とですねぇ~、太郎が【今からお前らの親分は俺だから言うこと聞かないと殺す、そして、俺の親分はこの人だから危害を与えたら殺す。】っていったら、ゴブリン達が【判った】って言ってますねぇ。』


なんかもっと一杯話してたけどそんだけ?


「要約するとそんな感じですねぇ~」


俺は何か違和感を感じたんだが・・・・まあいいか。。。


ところでファラスさんゴブリンの集落ではまれに芋を育ててるっていってたけどそんなこと本当にしてるの?


『おおきな集落だと、狩りだけだと数を維持できないので大抵してますねぇ~。たぶん、太郎の集落でもしてると思いますよ。』


栽培難しくない?


『簡単です、水をやってほっておけば勝手に増えますよ。まぁ。この森の魔力による力も大きいですけどねぇ』


人の住む大陸では栽培むずかしい?


『難しいですねぇ~、ここに適応して進化してますから・・』


っで、大切なことなんだがその芋美味い?


『美味しいらしいですよ、マスターの世界のジャガイモのような感じですぅ~』


そうか、いいなそれはジャガイモ食いたい。


「太郎お前の集落で芋とか栽培しているか?」


「ウン、イモソダテテル」


「じゃ、コイツ等連れて一旦集落に戻れそして明日この時間に種芋持ってここにこい。いや、コイツ等の誰かに持ってこさせろ、できるか?」


「オデ、デキル」


よし、では目印にお前らこれを首からかけろ、そう言ってゴブリン達の首にロープを輪にしてかけていく。

ゴブリン達は太郎とお揃いになったのが嬉しいのかニコニコしながらロープを見ている。


「太郎よ、これからお前に一つの指名を与える心して聞け!!」


太郎は俺の目を見て頷く。


「お前はしばらく集落にいて手下を増やせそして20匹ぐらい手下に出来たら連れて俺のところにこい独立だ!メスのゴブリンとかもちゃんと連れてこいよ群れが維持できなくなるからな・・・できそうか?」


「オデ、デキル」


「手下に出来そうにないのがいたらここに連れて来いそいつの心を折ってやるから、それとこれを持って行け。」

俺はマジックポーチからロープを取り出し太郎に渡す。


「お前の手下には必ずこれを輪にして首から掛けさせろ、そうじゃないと俺と出会ったときに殺してしまうから必ず掛けさせろ。」


「オデノテシタクビカラロープ」


「そうそう、首からロープな絶対だぞ。それと連絡方法だが7日に一回ここにこの時間ぐらいに誰かよこせいいな!」

太郎がウンウンと頷く。


それと明日今頃、こいつに種芋をも持たせてここによこせ、そのまま俺がコイツをティムして連れて行くことにするからいいな。

俺は適当にゴブリンに指を指す、指されたゴブリンはおびえたような目で俺をみる。


『そんな目で見なさんな、別にとって食ったりはしないよ。』

俺は念話で話しかける。


う~ん、先にコイツをティムして俺の従魔にしておくか。

『おい、お前の方向いて強く仲間にしてほしい願え。』


指名されたゴブリンは俺を見つめ何かを訴えかける。


そして、、、ゴブリンは仲間になりたそうにこっちを見ている。。。そんなメッセージが頭に流れた。

俺はそれにOKを出す。

3匹目の従魔の誕生だ。


俺このまま従魔増やしていったら魔王とかになれるんじゃね?


『無理ですよ、いくらティムレベルが上がってもティムできる数には限りがありますし、第一ゴブリンに苦戦している人の言うことじゃないですねぇ。』


そうだな、調子乗ってすいませんでしたぁ~~~

だいたい、俺は早く日本に帰って美奈子の顔が見たいし、抱きしめたい・・・・



なんか泣けてきた。。。。




さあ、コイツに名前を付けて今日はもう帰ろう。

俺は従魔にしたゴブリンをみて適当に名前を付ける。


『お前の名前は今から【次郎】な、判ったら返事しろ!』


次郎は理解できたのか「ギャ」と返事をした。


「太郎、コイツの名前は今から【次郎】だ。お前の弟分として可愛がってやれよ」


「オデ、カワイガル」


太郎と次郎はギャアギャアと会話をしているみたいだがなにを話しているのかさっぱりだ。

ファラスさんコイツ等なにはなしてる?


『よろしく~って言い合ってますねぇ。』


嘘だろもっと色々話してるじゃんよ!!


『ちょっと何言ってるんだかよくわからないんですけどぉ~www』


ウン()め!!


『いつか殺す!覚えてろよ!!』


絶対死なん!!





まあいいや、もう帰ろう。

「太郎、次郎に種芋も足してここによこしてくれよ、頼んだぞ。」


太郎はウンウンと頷く。


俺は太郎たちに手を振り家路につく。

太郎たちは俺が森の中に消えるのをじっとみていた。。。













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