一周目 32
次の日、岩塩のとれる場所にやってくると太郎とゴブリン20匹ぐらいがもうすでにいた。
俺が20ぐらいは行けるんじゃないかと思っていたら22匹とかちょっとご都合主義なんじゃないかとおもったが、まあいいか俺って女神さまの加護受けてるしそんなこともあるよねぇ~。
俺はシリウスに目配せをする。
シリウスは俺の目配せを受け速やかにゴブリンたちの背後に回りこんだようだ。。。たぶん、気配を消されて俺には良くわからん。あいつレベルどれくらいなんだ?俺と出会ったころよりかなり強くなってんじゃないか?・・・・
そんなことを考えながら俺は戦闘態勢に移る。
思考加速・・・・ん?
もしかして、思考加速すればビットスナイプ4発いけるんじゃないか・・・・
俺は両手に二個づつの小石を握り締め獲物に集中する。
【見えるぞ。。。。俺にも敵が見える・・・】
おっと、いけない余計なこと考えてしまった。
集中、集中!!
俺は再びゴブリンたちに狙いを定める。
ビットスナイプ!!
投げられた小石は狙いに向かって勢いをまし飛んでいく。そして、全弾がゴブリンに命中し四匹のゴブリンが崩れ落ちる。
それと同時に、太郎も動き出し太郎の近くにいたゴブリン2匹を切り伏せる。
ゴブリン達はなにが起こったのかわからずパニック状態に陥ったようでその場で固まる。
すかさず俺はビットスナイプの第二射を放つ。
さらに4匹が倒れ、太郎がもう一匹倒す。
残りのゴブリンは9匹。
恐怖で動けないものが4匹、俺のほうに向かってくるのが3匹、後二匹は別々の方向に逃げていく。
逃げていくゴブリンはシリウスが始末しに追いかける。
俺のほうに向かってくるゴブリンのうち一匹を太郎が追っかけていき後ろから切る。
残り2匹が俺に近づいてくる。
俺は両手で投石しゴブリンを牽制する。一匹は俺の投石を避け俺に近づいてくる、一匹は腹部に命中し動きを鈍らせる。
これでゴブリンと一対一の状況に持ち込めた。たぶん、2対1でも余裕で勝てるとは思うが安全性が高いのに越したことはない。
ここで俺はさらに必殺技を炸裂させる。
『シ○ラ後ろ!!』
目の前のゴブリンは何かを感じ動きを止める。
俺はその隙を逃さず袈裟切りで倒す。
それを見ていた残り一匹のゴブリンが俺に背を向けて逃げ出す。しかし、そこには太郎が待ち構えておりその場でたおされる。
今回の戦闘はこれで終了する。
後は恐怖で動けなくなった4匹の始末だがどうしよう。。。
おい、ファラスさんよ、俺こいつら全部ティムできる?
『無理ですね。マスターのティムのスキルがまだ低いのですべてをティムすることは出来ません。出来ても一匹でしょうねぇ。』
ティムできないか、、、どうしよう、さすがに恐怖で動けない生き物殺すの抵抗あるな・・・・
『マスター、ティムは出来ませんが太郎を通じて言うことを聞かせることはできると思いますよ。』
まじでか、じゃ俺の手勢が増えるなぁ。
『正確には太郎の手下なのであまりマスターの言うことは聞かないかもしれませんが、それでも一緒にいてマスターに危害を加える可能性はまずなくなります。親分の親分だから何かしたら親分に怒られる的な感じで・・』
う~~ん、太郎の支配下にある時だけだろ、ってことは太郎とこいつ等を一緒にしておかないとこいつら言うこと聞かないいてこと?
『ある程度は言うこと聞くと思いますよ。ただ、理不尽なことは無理だったり、言われたちゃんとしないでサボったりしたりしますけどねぇ。一応知能もありますしマスターには念話がありますから言ってる事もある程度は理解できると思いますがせめてホブゴブリンになっていたら話は違ってくるとおもうんですがねぇ。』
よし決めた!
こいつら全員、太郎の手下にする!
っで、どうすればいいですかねぇ~ファラスさん。
『簡単ですよ。太郎にこのゴブリン達は太郎の手下にするから言うこと聞かせろって太郎に命じるだけでOKですよ。』
そんな簡単に・・・
『おなじ種族の上位種の命令は本能的に聞いてしまうみたいですねぇ』
そうか・・
「おい、太郎、お前の下にこいつら付けるから、俺の言うこともある程度聞くようにしとけ!」
「オデ、ワカッタ、アルジノイウトウリ。コイツラシタガエル。」
太郎の下に部下が出来た・・・
でも、種族的に上位種のいうことを聞かないといけないのなら今回初めからそうしておけばもっと上手にできたんじゃないか?
『もしかしたら出来たのかもしれませんが、出来なかったとき20匹のゴブリンに囲まれますよ。それに圧倒的な力を見せたほうが従属させやすいですしねぇ~』
まあいいか。。。今回は戦力が増えたということでOKだな!!
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