一周目 30
次の日、俺とシリウスは岩塩の広場にでむく。
気配を消ししばらく待っていると10匹ぐらいのゴブリンがやってくるのが分かる。おいおい、太郎よ少しゴブリンさんたちが多いのではないですか、まあ、倒せない数ではないけど安全を確保したいから4、5匹が良かったんだけども。。。
ゴブリンを確認すると、首にロープを巻いたホブゴブリンが1匹(たぶん太郎)と棒切れをもったゴブリンが10匹いた。今日は、飛び道具や剣を持ったゴブリンはいないようだ。この様子だと俺と太郎だけで楽勝かも知れないな。。。。少し考えてからシリウスに話しかける。
『シリウス、俺と太郎でやってみるから危なくなるまで様子見ていてくれ、それとゴブリンが逃げそうになったら逃がさないようにしてくれいいな。』
シリウスは頷く
俺は両手にこぶし大の石を持ち同時にゴブリンに投げつける。
ビットスナイプ!
ビットスナイプを発動させると、二つの石は加速し獲物に襲い掛かる。
石は二つとも命中し残りのゴブリンはおれをみつける。そして、木の棒を振り上げ俺に向かってくるが、その後ろのほうからゴブリンの悲鳴が上がる。太郎が参戦したようだ。太郎は俺に向かってくるゴブリンの後ろからバッサバッサとゴブリンを切り倒している。
あっ、俺の分がなくなる。。。。あわてて、俺はまた両手で石を投げる。
ビットスナイプ
ゴブリン達は太郎に気を取られていたので簡単に命中する。残りはもう二匹しかいない、昨日はあんなに苦労して倒したのになんだったんだよもう、、、
残りの二匹も俺と太郎でしとめる。
「太郎ご苦労さん、良くやってくれな」
思ったりゴブリンの数が多かったけれども楽勝だったので太郎を褒めてやった。太郎は邪悪そうな笑顔を俺に向ける。たぶん、褒めてもらったのがうれしくて微笑んでるだけなんだろうけどちょっと怖い。
そして、マジックポーチからどんぐりクッキーを出し太郎に渡す。
「シリウス、太郎、すこし休憩しよう。」
俺たちは木の陰に腰を少し急速をとった。
おい、ファラスさんなんで今回はこんなに間単にゴブリンたちをたおすことができたんだ?
『マスター、相手はゴブリンですから、普通にこれぐらいできて当然ですよ。今までがおかしかったんですよ、多少変な風にあの方々がベクトルをかけていましたがある程度たったときぐらいからはこれくらい出来ていましたよきっと。。。たぶん・・だから、私としましてもマスターのレベル上げを推奨していたわけでぇ~』
あ~、分かった前回苦戦したのはあのうん娘たちが、ゴブリンに何らかの補正をかけたからなんだな、もしかして不意に現れる敵たちもそうなのか。。。。。おれは少し考える・・・
『うん娘って、前回のはいっこのウンコですよ、、、、、ぎゃ~~・・・・・』
うん、俺のユニークスキル馬鹿だ。また、何かひどい目にあってるようだ。
まあ、なんにしてもある程度のレベルアップの目途はついた。これを何回かすれば多少レベルが上がるだろう、レベルが上がればスキルを取ったりスキルレベルを上げたりしてまた強くなれる。そうして、少しづつ強くなって人のいる街までいけるようにがんばろう。
今回は、余裕で勝てたけど次回はどうだかわからない自分の命をベットして戦いという賭けに出るのだからもう少し慎重になったほうがいいのか?
『マスター、今でも十分余裕のよっちゃんでしょぉ~。いい感じじゃないですかぁ~、このままいきましょうYO!』
なぜ、最後だけラップ風!
俺は右手の手のひらを上に向け少し指を曲げ突っ込む。
『そんな雑なスプーンに移ったオグリ シ○ンみたいな突込みしないで!!』
おいおい、ファラスさんなんでその突っ込み方をしってるか不思議なんだが・・・・
『乙女の秘所にはふれないでぇ~~~』
まあそんなことより、明日どうするかだな。このままでもいけると思うがもう少し決め手が欲しいところだ。今日は10匹ぐらいだったから良かったけど昨日とおなじ20匹ぐらいでホブゴブや弓やシャーマンがいたらいくら奇襲をかけても怪我をしてしまうかもしれないな。
今回の戦闘を振り返ると、いっぺんにビットスナイプで二匹始末できたのが大きかったと思うんだよな。二回かける二回で四匹始末できた。敵の約四割をこんなに簡単にしとめることが出来たから今回余裕だったと思うんだ。いくら太郎と挟撃できたからといっても俺が一匹、太郎が二匹奇襲でしとめた状態で戦闘に入れば残り2対7で戦闘になる。相手はゴブリンだから負けはしないけど、また、痛い目あうだろう。
俺は石を両手に二個づつ持ち木に目標を定め投げつける。
ビットスナイプ!!
石は四つとも加速するが目標に正確に当たることはなかった。止まっている的にも当たらないのでは四つ同時攻撃は無理か?でも、二つ同時が出来たんだから4つが出来てもいいはずなんだが、、、、
俺は小石を三つ拾い目標に投げつける。
ビットスナイプ!!
今度も加速するが的に正確には当たらなかった。
三個もだめか
よくとっさにやった二個攻撃よく成功したな・・・俺は小石を二個拾い的に向かって投げつける。
ビットスナイプ!!
小石は加速しピンポイントに命中する。技のレベルが足らないのかもともと出来ないのかどっちだ?
『マスター、ビットスナイプのレベルを上げれば同時攻撃の制御回数が増えますよ。』
まじでか。。。
『レベルも少し上がったことですし、スキルのレベルを上げるか何かスキルを習得してはいかがですか?』
俺はファラスにそう言われてステータスを確認する。
あっ、本当だレベルが10になってる。
う~~ん、家に帰って一度ゆっくり考えるか。
「太郎、今日はこれで解散だ!次は明後日に今日とおなじ位のゴブリンをつれて来いできるか?」
「オデ、デキル」
「そうか、じゃあ明後日のこの時間ぐらいに10匹ぐらいつれてまた来てくれよ」
「ワカタ。」
「では、いってよし!」
太郎は「行ってよし!」の言葉を聞くと森の中へ消えていった。
「よし、シリウス俺たちも帰ろう。お前さんも明日は自由にしてよし」
俺はそうシリウスに声をかけ岐路に着いた。
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