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一周目 2

さて、現状、水も食べ物もない。身に着けているのは手術着のみでどうしようもできない。


要点を整理しよう。

生き延びるにはどうすればいい??


安全、水、食料の確保これは絶対だ。


............

..........

........


どうすればいいんだ、まったく思い浮かばん。

そらそうか、安全な日本で普通に会社員として暮らしてきた人間に魔の森に裸同然の姿でポツンと一人でいたら普通すぐ死ぬわなぁ。。


取り敢えず、身を守ろう。


「ファラス、身を守りたいから俺が取得できる魔法を提示してくれ」


『ハイ、マスター。基本的な魔法取得のためのSPを提示いたします。魔法取得には使う魔法の属性を自身に身に着けていなければ魔法は発動することができません。属性を身に付けたのち、魔法の効果をイメージすればMPを消費し発動することができます。効力については魔力に比例します。』


大属性取得

必要SP50

火属性:火属性に関する魔法の使用が可能になります。

水属性:水属性に関する魔法の使用が可能になります。

風属性:風属性に関する魔法の使用が可能になります。

土属性:土属性に関する魔法の使用が可能になります。

神聖属性:光属性に関する魔法の使用が可能になります。(神、天使、精霊の加護を受けたものはSP10)

暗黒属性:闇属性に関する魔法の使用が可能になります。(闇魔神、堕天使、魔王の加護を受けたものはSP10)


必要SP100

無属性:無属性に関する魔法が使用可能になります。


必要SP150

全大属性:火・水・風・神聖・暗黒属性の魔法が使用可能になります。


「ファラス、大体の属性は字面でわかるけど無属性って、どういうものだ?」


『簡単に言えば、火属性、水属性、氷属性、風属性、土、木属性、毒属性、病気属性、雷属性、闇属性/暗黒属性、光属性/聖属性、時空属性魔法のような属性魔法以外の属性です。マスターの世界でいうところのサイコキネシスやテレキネシスのようなことが魔法でできます。言ったら超能力のような魔法ですね。』


ということは、無属性の適性を受ければバ〇ルの塔に住んでいる少年のようになれるのか?

まあでも、無属性は無しか、水魔法で水分確保したいし、第一、どうやって運用していいのかよくわからん。

あの塔の少年やビーズを自分の方に打ち付けて瞬間移動していたエスパー少女はどうしていたっけ?


ん?


もしかして、無属性魔法で瞬間移動出来るんじゃないか?


「ファラス、無属性魔法で瞬間移動って出来るのか?」


『マスター、無属性魔法では瞬間移動は出来るません。無属性魔法は魔力を使ってモノを動かすと言う魔法です。』


無属性魔法と超能力は似て非なるものってことか、、、、普通に考えて全大属性取っておいたほうが無難か、、、、、、って、SP150もするけど俺取得できるのか??


「ステータスオープン」


ステータスを確認してみると、SPが150になってる。


「ファラスよ、なんでSP150に増えてんの?」


『ハイ、マスターそれはマスターがウルド様にメールを送った後に急に増えたのでウルド様がメールの内容を確認して後にマスターにSPを付与したのと推測します。』


ちょろい女神さまだ。

まあ、何にしてもSPが増えるってこては、出来る事が増えるってことだ。


「ファラス、SPを増やすにはどうすればいいんだ?」


『はい、マスター、まず第一にはご自身のレベルを上げることですね。』


「レベル?」


『もう一度、ご自身のステータスを御確認ください。レベルの表示が或はずです。レベルは何か経験すれば自然と上がります。手っ取り早いのは魔物わを倒すことです。』


まるで子供の時分にしたゲームの様だな。

ということは、魔物をどんどん倒してレベルを上げれば強くなって自分自身の身は守れるってことだ。

うーん、、、どうしたもんじゃろの~

正解がさっぱりわからん。

やはし、SP的にお得感がある全属性にすべきか、それとも、限りあるSPだからその時必要とされるものを取得すべきか悩む~


「ファラスよ、この辺りで俺に倒せそうな魔物っているか?」


『ぷ~っ、クスクスクスクスwww、ここ魔の森ですよレベル1のマスターが倒せる魔物なんかいるわけないじゃないですかwww』


俺の口元が引きつるのが自分でもわかる。

バカにしやがって、ファラスに恥ずかしい言葉を連呼するように命令して今度は此方がバカにしてやれ!


「おい、ファラス」


・・・・・・・・・・   


返事がない。


「お~い、ファラスさんよ~い」


・・・・・・・


返事がない。


おいおい、どうすればいいんだ?

いまの俺はファラスが生命線なのにいなくなるだなんて・・・・


「お~い、ファラスさん、無茶言わないからでておいで!!」


・・・・・・・


出てこない。

どうしよう。

何か問題でもあったのか??


ステータスを確認してみると、MPが0になっていた。

それで、スキルが使えなかったのか、、、

さては、ファラスのやつ、知ってて馬鹿にしやがったな!!

覚えとけよファラスめ!!!


ともかく、自分の身を守るために何かスキルを覚えよう。

水の確保もかねて水属性の魔法を覚えるか。。。

それとも、一気に全属性覚えて後の行動を楽にしとくか??

そもそも、属性を身に付けたからと言ってまほうがつかえるのか???

ファラスさんよ早く戻ってきてください。。。


あれから、ずいぶん時間がたったがMPが2ポイントしか回復していない。

なにか回復する方法があるのか?

自然回復に時間がかかりすぎる。もしかして、睡眠とかしないといけないのか?

なら、詰んでしまうのだが、、、


しばらく、その辺うろついてみるか。

俺の中にある記憶では太陽は地球と同じように東から西に移動するから太陽の方角を確認して東に向かおう。多分、ここが魔の森なら東に向かっていけば海にぶつかるはずである。


もう、、いやだ、、

足の裏が痛い、裸足だから足の裏が傷だらけの血だらけになったいる。

そうだ、神聖魔法で確か回復魔法があったはずだから、まずは、神聖魔法の属性をつけよう。


俺は、頭の中で神聖魔法属性を強くイメージし取得を念じてみた。

すると、頭の中にピロリロリン♪という効果音とともに神聖属性のアビリティを取得しました。という声が聞こえてきた。


「ステータスオープン」

俺はステータスを開いてみた。


名前:小野寺 真幸  年齢:51歳  種族:普通人族  職業:会社員


Lv:1


HP:51/51  MP:3/20 SP:140


力:20 魔力:20 素早さ:20 


スキル:神聖魔法(LV1)

   :メーリング


ユニークスキル:ファラス(LV2)


アビリティ:運命の女神の加護【ウルド】

     :神聖属性 


おっ、神聖属性SP10ポイントで取れてるし、、、しかも、神聖魔法LV1って神聖魔法も取得してる。

属性取得とともに魔法もゲットできるんだな、だったら、全属性取得でも良かったかもしれないな。


「ヒール」

俺は俺の中の記憶を頼りに怪我の治療をイメージしてヒールと唱えてみた。

すると、SPを10消費して神聖魔法ヒールを取得しましたという声が頭の中に響いたと同時に俺の足の裏の小さな傷がみるみる内にふさがりきれいに直っていった。


魔法すげー


もう一度、ステータスを確認してみると、MPが2減っていたのと、SPが10減って残り130になっていた。そして、

神聖魔法(LV1)の隣に【ヒール】の文字があった。


これで、足の裏を治療しながら東に歩いていける。

でも、このまま、東に向かって歩いても本当に海があるのだろうか。。

やはし、腹をくくってどこかで休憩しMPを回復しファラスに復活してもらおう!! 

ちょうど目の前に大きな木があり根の部分に大きなくぼみがあるから其処にみを隠し仮眠しよう。寝れるかどうかは判らないがとにかく休憩だ。目をつぶってジッとしているだけで疲れが取れるというから少しは回復するだろう。


俺は、木の窪みに身を隠しそっと目を閉じた。




                                                         

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