表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/115

一周目 28

ゴブリンソードマンですか。。。。。


えらく簡単に進化したなぁ。


『マスター、別に太郎は進化したわけではありませんよ。』


えっ?でも、なんか太郎にエフェクトかかって、【オイラ、ゴブリンソードマン、コンゴトモヨロシク!】って、いったんだよね?


『いいましたよ。』


進化してないの?


『進化してませんよ』


じゃ何?


『太郎は剣を貰って振り回していたことによって剣のスキルを習得したみたいです。それによって【ゴブリンソードマン】の職業をえてみたいですねぇ。』


職業得ただけで毎回あんな大仰なエフェクトがかかるの?


『いえ、掛かりませんよ。』


じゃなんで?


『マスターが進化のことをなんとなく気にかけてる風だったので紛らわしくなるよう嫌がらせにかけたみたいですぅwwwww』


あのウン娘(ウンコ)め!なんの得があってそんなことするんだよ!!


『マスター、さっきそのワードを言ったときに【殺す】って言いましたよね。』


??


『死んでください』


あっ、多数のゴブリンらしき気配が俺たちを囲んでいる。


「謀ったな、ウン娘(ウンコ)!!」


どうやらゴブリン達がこっちに向かって来ているのを知ってわざと太郎に変なエフェクトかけたり俺と会話して俺をここに留めおいたようだ。まんまと策にかかったわけだが、どうしたものだろうか。現状、少し開けた場所にいて障害物がないので囲まれると厄介だ。岩塩の取れる鉱山の壁までいって後ろを気にしないで戦いたいがいけるか?って、もうすでに20匹ぐらいのゴブリンに囲まれているよ。何とか一面を突破して後背の安全を確保したい。


俺たちを囲んだゴブリンには弓や杖をもったゴブリンがいてこちらに向かって構えている。ゴブリンである太郎がいるせいか人数的に優位なので余裕なのか分からないが俺たちを逃がさないようにゆっくり包囲を縮め近づいてきている。


『シリウス、太郎、お前たちは今から俺の言うとうりこうどうしろ!』


俺はシリウスと命令する。


『シリウス、お前はやつらの後ろにすばやく回りこみ魔法や弓の遠距離攻撃するやつをやれ、太郎は俺があっちの壁のほうに移動するから俺を攻撃してくるやつを牽制して俺の背後をまもれ』


俺はシリウスと太郎に目配せをする。


『行け!』


合図と同時にシリウスが飛び出す。


杖を持ったゴブリンの一匹がシリウスに炎の矢を放つ、シリウスはそれを避ける、避けたところを別の弓をもったゴブリンがシリウスを狙う。


ゴブリンの放つ矢がシリウスのすぐ隣をとおりぬけ地面に突き刺さる。


俺の正面奥の杖を持ったゴブリンもシリウスを狙っているようだ。俺はすかさずビットスナイプでそれを狙い打つ、魔法の動作に入っているゴブリンはそれを避けることが出来ず頭に弾丸が直撃する。


シリウスが一番の強者に見えるのかシリウスへの遠距離攻撃が激しいような気がする。少し援護する意味でも俺も行動に移す。俺は正面のゴブリンに突撃する。


正面の敵は4匹、剣を持った少し体格のいい固体が一匹とショートショードを持った個体が2匹、弓を持った個体が一匹いる。


俺は前に出てきたショートソードを持ったゴブリンに襲い掛かる。向かって右のゴブリンが切りかかると俺はそれを剣でいなし、そして、そのゴブリンののどに向けて剣を突き刺す。ゴブリンは小さく悲鳴をあげたと同時に倒れ掛かり絶命する。


俺は瞬時に剣を抜こうとするが剣が抜けず俺の動きが止まる。


すかさず残りのゴブリンが俺のわき腹に向けてショートソードをつきさしてくる、すんでのところでサイキックガードでそれを防ぐ!


空中で剣がはじかれ不思議そうにするゴブリンに俺はけりをいれ転がす、そして、すばやく腰につるしている賎貨を手に取り投げつける。


スナイプビット!


賎貨は見事にゴブリンに命中し絶命する。


そして、俺はすばやく剣を引き抜き体格のいいゴブリンにむかって剣を構えようとする。しかし、そのときその大柄なゴブリンの影から矢が飛んでくるのが見えた。


思考加速で矢は見えているし、どうすればいいのかも分かるが身体が対応できないでいる。


やばい、やばい!!


たぶん避けられない、剣で矢を払いたいところだが、まだ、剣がゴブリンから抜けきっていないのでだめだろう。


う。。。。仕方がない、俺は左腕を出し胸をかばう。


矢は俺の左腕を貫きなんとかとまる。


痛っ!


俺は剣を手放して賎貨を腰から抜き取り弓のゴブリンに投げつける。


ビットスナイプ!


もう一射しようと弓を矢を手にかけようとしていたゴブリンはよけようもなくビットスナイプの餌食となる。


弓のゴブリンの断末魔と同時に俺に向けて大柄なゴブリンの剣が振り下ろされる。


俺は転がるようにそれをかわす。


何とかかわすことはできたが、無手になったしまった。俺の剣は大柄なゴブリンの足元に転がっている。


大柄なゴブリンは無手になった俺に対して余裕ができたのかあせるようすまなくゆっくりと近寄ってくる。シリウスと太郎に援護を頼みたいところだがどうだ。


シリウスは弓と魔法のゴブリンを片付け周りから近寄ってくるゴブリンたちをこちらに近づけないように走り回っている。太郎は俺の背後で2匹のゴブリン相手に何とか攻撃をかわしている。


援護は期待できないか。。。


俺は腰にそっと手をあて賎貨を掴む、そして、ノーモーションで銭貨を親指ではじいた。


銭貨はゆっくりとゴブリンのほうに向かって飛んでいく。


ビットスナイプ!!


銭貨は急加速する。


キン。。


軽い音がする。ゴブリンが剣で銭貨をはじいた。


おいおい、いくらなんでもこいつ強すぎませんか?普通のゴブリンより少し大きいぐらいだからホブゴブリンなんだろうけどおかしくないか?急加速する小さな物体を即座に剣ではじくなんて所業ただのホブゴブリンにできるはずないんだが・・・


ゴブリンは剣で銭貨をはじいたその構えから俺に向かって袈裟切りにしてくる俺は右斜めしたに頭を突っ込みそれをかわす。かわした勢いでゴブリンの足元にころがり剣を拾うことに成功する。


いててて、、、


左腕に刺さった矢は転がった拍子に折れた。


折れた矢が身体に当たっていたい、、、


俺は剣を構えゴブリンをにらみつける。


『おい、うしろ!!』


ゴブリンに話しかけると、ゴブリンは自分の後ろを振り返る。



その瞬間俺はゴブリンに向かって剣を突き刺す。剣はゴブリンの胸あたりにささりゴブリンは悲鳴を上げる。。。。っが、片手では胸の奥くまで剣が刺さっていかなかったようだ。


ゴブリンは剣が胸に刺さったまま片手で俺に剣を振り下ろそうとする。


ヤバイ、やられる・・・・


ビットスナイプ


俺は自分の剣にスキルを発動する。


その瞬間、俺の剣はゴブリンに向かって加速していき深々と突き刺さる。


大柄なゴブリンは崩れ落ちる。


俺はゴブリンを蹴り飛ばしその勢いで剣を抜く、そして、その足で太郎の援護に行く、太郎は三匹のゴブリンに囲まれ防戦一方でだ。見ればかなり傷ついた状態で弱っている。


木の棒切れをもった三匹のゴブリン達は太郎を追い詰めつつあった。


ビットスナイプ


三匹のうちの一匹に命中し倒れる。それに気を取られた一匹を切り伏せる。


残りは一匹だ。


『おい、後ろだ!!』

ゴブリンは後ろを振り返る。


すかさずそこを太郎が切り倒す。


う~ん、俺の必殺技【シ○ラ、後ろ!!】最強だな!!


襲ってきたゴブリンは20匹ぐらいだった。俺と太郎で10匹ぐらいやったが、残りはどうだ??


ゴブリンたちの気配は既になくシリウスが最後の一匹を片付けこちらに歩いてくる。


あれ?なんかシリウスと太郎の身体が大きくなっていないか?


『そらそうでしょ。シリウスと太郎進化しましたから。。。』

さも当然のように話しかける。


『進化したからといって、目に見えるエフェクトはありませんよぉ~』


「しかし、ファラスさん今回はひどかったなあ・・・」

俺はごちりながら、左腕の矢を抜きヒールをかける。


何とか生き延びたようだ・・・・・・







なにとぞブックマークと評価をください、、、泣きそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ