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一周目 27

俺は新しく従魔にしたゴブリンに【太郎】と命名した。

そして、念話(テレパシー)で太郎に話しかける。


『よし、お前の名前は今から太郎だ。分かったら頭を上下に動かせそれが理解したときの合図だ。』


太郎はうれしそうにうなずく。


『マスター、ゴブリンだって多少知恵がありますから、頷くぐらい理解できていますよ。そうですねぇ、言葉の通じない小さな子供ぐらいの認識で接すればOKですよ。』


そうか、結構、頭がいいんだな。


太郎がある程度人の話を理解して行動できるならありがたい、いろいろ雑用とかやったもらおうかなぁ。。。


うーん、どうしようか。


あっ、いいこと思いついた!!


何かを考え付いた俺の顔を見て太郎はうれしそうにこっちをみる。


『太郎よ、お前一旦自分のコミニテェーだか集落に帰って、そして、明日の今頃ゴブリンを4,5匹連れてもう一度ここにこい、できるか?』


太郎はうなずく。


『そうしたら、俺がゴブリンを襲うからお前も一緒に襲い掛かれ、できるか?』


太郎はうなずく。


ファラスが話しかけてくる。

『マスター、なかなかえぐい事考えますねぇ。』


これだったらいちいち獲物を探さなくてもいいし太郎の衣食住の心配もしなくてもいいしいいこと尽くめじゃないですかファラスさん。


『太郎に同族殺しをさせてもよろしいので?』


同族殺しをしてなにかペナルティでもあるのか?


『いえ、ありません。』


じゃ、問題なしだな!

しかし、ファラスさん、同族殺しで太郎可愛そうだなんて結構人間的な考え方すんだな。


『私の性格は本体がメインですが少なからずマスターの影響を受けております。たぶん、マスターの良心が私を通じて自問自答しているみたいになっているんだと思いますよ。たぶんこれからも、マスターが以前の自分の倫理感にそぐわない行動や言動があった場合、私がマスター【それでいいんですか?】的な突っ込みをいれるとおもいます。いくら精神耐性がついたからといって感情がなくなるわけじゃありませんから、こうやって私と話すことによって平静を保っていくと考えられます。』


ちょとまて、ファラス!!


お前さん、俺の影響を受けてそんな性格になっているのか?


ほとんどの影響は本体の知識の女神【ファラス】のせいだよな?


『そうですよ、人格形成のほとんどは知識の魔神であるファ、、ひっ・・・・・・』


・・・・・

・・・

・・


『こうなったのは、マスターのせいですぅ。。。マスターのせいなんですぅ。。。。お願いします、マスターのせいにしておいてくださいぃぃぃぃぃぃいぃぃ・・・』


・・・・・・

・・・・

・・


ワカッタヨ、俺のせいでそんなウンコみたいな喋り方で性格になったってことにしておいてやらないわけでもないこともないようなきもしないでもないこともないぞ!


『どっちなんだよ、おい!!』


おっ!結構、すばやく突っ込みも出来るんだな!!


『それに私のことをウ○コみたいに言うな。』


ウ○コってウンコのこと?


『ひっ!お願いですから言わないでください。』


俺のユニークスキルである【ファラス】が本体である知識の魔神【ファラス】にどんな仕打ちをうけているかはわからないが・・・・ひどいことをされているのだろう。


『こんな人格なんて形成しなくてただの知識を与えるだけのスキルるになればよかった。。。』


でも、それ俺のせいじゃなくて向こうのせいだからね。


『それ向こうもおなじこといってますよいってますよ。』


いや、だってホントの事だし!!


『いや、ハモらなでください。あなたたち似ていますよ。』


いや、俺こんな性格じゃないし、、、向こうだよ


『向こうもおなじ反応していますよ。。。もう、私の擦り付け合いはやめてください。私の自我が崩壊していまいます。』


そうか、、、ワカッタヨ、ウンコノナスリツケアイハモウヤメルヨ。。。


『ひっ、ウ○コのフレーズは言わないでください。それに私はウ○コではありません!!』


ウン()??


『ぶっ殺す!!』


ごめんごめん。。。そんな、怒らないで!!


『二度と私のことウン()って呼ばないで!!!それにそのそれは、、、ウルド様のこ、、、、、、ひゃぎゃあざぁあ、あ、、、、、あ、、あ、、あ、あ、あ』


あっ、ファラスさんが壊れた・・・


なるべくこの女神様の二つ名はいわないでおくことにしよう。


俺は太郎に話しかける。

『よし、太郎、明日の打ち合わせだ。』


太郎が頷く


『明日の今頃お前はお前を含めて5匹前後でここ来い、そうしたらまず俺が始めに一匹はスナイブビットで始末する。そうすると残りがおれを見つけて俺に向かってくる思う。それをお前が後ろからついてきて一匹始末しろ。そうすれば残りは3匹ぐらいだから俺とシリウスで始末する。まあ、お前も戦闘に加われそうだったら加わっても良いがあまり無理をするなよ。』


『マスター、たかがゴブリン一匹に甘々ですね。』


おっと、ファラスさん復活ですか。


『たかが、ゴブリン一匹ぐらいいつも簡単に殺しているじゃないですか、なんでまたそんなに甘々に?』


さっき進化できるみたいなこと言っていたから、シリウスと太郎を進化させて大切に育ててみようかなと思って、それに自分自身の安全も結構担保できてるしこの方法がうまくいけばしばらくこの方法でレベルあげようかなっておもってね。


そういえば、太郎とシリウスの進化って結構すぐできそう?



『二匹ともすぐに進化できそうですよ。』


えっ、そうなの?


『ハイ』


なんで?


『マスターと出会う前にこの二匹は結構経験つんでいたからですよ。』


そうか、楽しみだな!!


『太郎このロープを首に巻け』

そういって、俺はマジックポーチからロープを出し切り取って太郎に渡す。


太郎はそれを受け取りゆるく首に巻く。


『太郎よ明日ここに来るときは必ずそれを首に巻いておけ、じゃないと間違ってお前を殺してしまいかねないからな、俺にはゴブリンの違いが分からないからかならずだぞ。』


太郎はブンブンと首を縦に振る。


『それとこれを使え。』

マジックポーチからこの前ゴブリンから奪ったショートソードを渡す。

太郎はショートソードを受け取るとうれしそうにそれを振り回す。


っと、そのとき太郎の身体が急に輝きだし不思議なパワーを放ちだした。


そして、太郎は俺に向かって話し出す。


「ギィ、ギギギ、ギイギギギャギュ、、ギャギャギャ!」


???


なんて言っているかさっぱり分からん??

ファラスさんなんて話しているか分かりますか?


『分かりますよぉ~「オイラ、ゴブリンソードマン、コンゴトモヨロシク!」っていってます。』


どうやら太郎は進化したようだ。。。













すこしでも面白い、また読んでもいいと感じていただけたらブクマ、評価していただけると大変うれしいです。出来たらでよろしいのでお願いいたします。

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