一周目 23
久しぶりの更新でいろいろブレていますがスル~でお願いします。
サブタイトルを追加しました。
『さあさあ、自身の魔力操作が出来るようになったら今度は他者の魔力を操作してみましょう。』
他者の魔力操作って言うと?
『えぇ~とですねぇ~、この森には魔力を宿した生き物が沢山います。例えばゴブリンだとかホーンラビットだとかの魔物ですね。この生き物たちの魔力は動かすことが出来ません。何故かといいますと意思のある生き物の魔力は自身の意思によってのみ作用するからです。魔物たちは魔力を生命力に変えて行動しています。その魔力を他者に操作されるということは自身の生命活動を中断されることに等しくそう簡単に出来ることではありません。では、他者とは何を指すかと言いますと魔力を有する意思を持たない物体のことですね。』
???
ファラスさん良く判らないので端的に具体例を挙げて教えてください。
『簡単に言ったつもりなんですが。。。。意外とお馬鹿ですねぇ』
何か言いましたか。。。ファラスさん?
『いえなにも、、、、、』
ファラスは焦って取り繕う。
『そうですねぇ、簡単に言うと魔石の中にある魔力を操作してみましょうということです。』
初めからそういえば分かりやすいのに何を言ってるんだこのバカチンがぁ~!
『え~とですねぇ~、魔石って言うのは魔力の塊でしてその魔力を意識して動かすだけなんですが、ポイントとしましては自分の中の魔力を認識する事からなのでまずは自身の魔力を意識してください。そしてその応用で魔石の中の魔力を認識してください。まずはそれが出来てからになります。』
俺は自分の中の自分の中の魔力を意識してみる。するとなんとなくではあるが認識し操作できる。その魔力を意識しながら今度は魔石を意識し始める。。。
。。。
。。
。
なにもわからん・・・
『そんなに簡単には分かりやしませんよ。』
え~、なんで?
『なんで?って、普通の人間にはできないですよ。』
でも、俺、女神さまに選ばれてこの世界に来ている訳だし、これくらいのこと簡単にできてもいいんじゃないですかねぇ。全然、主人公補正的なものないじゃんよ!!
『十分、チートな能力をもらってるお思いますが。。。人選間違えてますよ・・・ウルド様・・・』
なんか言いました・・ファラスさん?
『いいえ何も。』
ファラスさん、もっとヒントになるようなものくれ!!
『そうですね、それでは先ほどご自身の魔力を認識できるようになった時に何かしませんでしたか』
あっ、そうだ!【思考加速】だ!!
俺、【思考加速】を使って自身の感覚を高めたんだっけ?
『そうですよ。』
では、【思考加速】を使ってもう一度やってみるか。
俺は、【思考加速】を発動させ自身の魔力を認識してみる。そうすると今度はハッキリと自身の魔力を認識することが出来た。
しかし、【思考加速】すげえな!脳の処理速度上げるだけでかなり感覚が敏感になり些細のことも気が付くようになる。
そして、こんどは魔石の方に意識を向ける。
。。。。
。。。
。。
。
?
ん?
なんか感じた?
。。。。。
。。。
。。
。
魔石の中に?いや。。魔石自身から何かぼんやりとしたものを感じる。
『おっ、少し魔力を感じたようですね。そうしたら、魔力を確実に感じるようになるまで魔力を意識する練習をしてください。』
俺はその言葉に従い魔力を認識する練習をしていく。
だが、なかなか簡単には魔力の操作は身に着くことはできなかった。
仕方がないか、毎日、ちょっとずつ練習していくか時間ならまだまだあるし、、、今日はもう、や~めた!!
『えっ、マスターやめるんですか??』
なんか、嫌になったから今日はもうやめる。
『・・・・・・・』
やっぱり、やる!!
『どっちなんじゃ、オイ!』
じゃ、やめた。。。
『・・・・・・』
やっぱヤル
『・・・・・・』
ファラス、ごめんって、なんとなく息抜きにファラスをからかってみたくなっただけだから・・・な?
『マスター。。。人恋しいのですね。精神耐性がついてもずっと一人でいるから寂しいのですね。そして、愛らしい私と言う存在がいるからかまって見たくなったというわけですか。分かりますよ。。ええ、分りますとも。。。』
めんどくさいコイツ、実際、面倒になったから今日はやめようと思っただけなのにとんだ意訳ですがな。
『めんどくさいって、私が面倒な女みたいな言い方やめてください!!きぃ~~~~!!!!』
ごめんごめんって、謝るから落ち着いて、、、、、って、ファラスは女なの?
『女神様でぇ~~~す♡』
やっぱめんどくさいコイツ。
『きぃ~~~~~、めんどい言うなぁ~~くぁwせdrftgyふじこlp』
ほんと、この世界の女神はこんなのばっかりかよ、何かが足りない女神しかいないのか・・・・残念な女神達・・・・こんな女神達の元でこの世界は大丈夫かホント???
はぁ~
大きなため息を一つついてファラスに語り掛ける。
ファラスさんもうめんどくさいって言わないので機嫌直してください。
『ほんとにぃ~??』
うん、ホントホントだからお願いします。
『じゃ~、許してあげようかなぁ~、えへへ・・・』
何なんだこの会話はどうしてスキルとイチャつかないといけないんだ。
こうして、この日は一日中こんな感じで幕をとじる。結局、魔力の操作は完璧にはできずに毎日ちょっとづつ練習していくことになった。当然、ヒールポーションが作れるようになるの大分さきの話になった。
そして、あとで判ったんだがファラスのスキルレベルが一つ上がっていた。
もう、これ以上ファラスさんのレベルは上げないようにしようと思ったのはファラスさんには内緒のことである。。。。
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