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一周目 20

いてててて。。。


あ~いたい、しかし、手ひどくやられたなぁ。

ステータスを確認するとHPが3分の2程度減っており、MP関してはほとんど残っていない。

これ本当にヤバかったんじゃなかろうか?

ファラス、俺の内臓やらは大丈夫か?

『一応、大丈夫ですよ、全身打撲と右腕の複雑骨折ぐらいですから一日寝てMP満タンになったらヒールとリペアで全快しますよ。よかったですねリペア取っておいて。』

そうか全治一日か。。。

よっこいし、、、と、あれ?うまく立てない。

『それはそうですよ、本当に死にかけてましたからねぇ、最後の必死のヒール・リペアがなかったら死んでましたよ。暫らく休んでMPが少し買う復したらヒールを使って回復するかなけなしのヒールポーションを使うかしてある程度回復はからないとを動けませんよ。あと、打撲がひどくてHPの自動回復はしませんよ。』

そうか、ジッとしていても怪我は直ぐには回復しないか、、、

俺は少し考える。

このままここでMPが回復するまで休むか、ポーションを使ってある程度回復して強引に拠点に戻るかだが、ここで休むにしても危険じゃないだろうか?ヒグマの血の匂いに引き寄せられて魔物たちがやってきたりしないだろうか?もしやってきたとして俺は戦うことが出来ないからシリウスだけで俺を守ることが出来るだろうか?

『シリウスよ、半日ぐらい俺を守れるか?』


ワウッ


出来るってか。。。そら、出来るって言うか・・・


そういえば、ヒールポーションって俺が作ることってできないのか?


『できますよぉ』


へっ。。。。


『だから、できますよぉ』


なんや。。。できるんか~~い!

じゃ、ポーション使って一時回復して、いったん帰ろう。俺はマジックポーチからポーションを取り出し飲む、そうすると見る見る打撲の痛みが引いていく。。。すげえな、これ。。。


『上級ヒールポーションですからねぇ』


上級って、俺そんなポーション作れるのか?


『無理でしょ!』


今でしょ!的な言い方するな!!

ヒールポーション作れるっていったじゃんよ。。。


『初歩のヒールポーションなら作れますよってことで、中級、上級の製作は無理でしょ!!』


無理でしょ!って、クソ面白くないし。。。やめれ・・・

なんで、それ言わなかったんだよ。


『聞かれなかったからですよ。』


う~~ん、使い勝手が悪い。


『私のこと馬鹿にするなくぁwせdrftgyふじこlp;@:』


・・・・・・


『どうですか?無意味にふぁびょってみたですがwwwww』


・・・・・・


『折角、レベルアップして出来るようになったのにぃ♪』


どんなレベルアップだよ!!!


『自分の意思で低レベルのボケをかませるという能力えるというレベルアップの恩恵ですよ。』


そうか、少しは自立して思考出来るようになったってことでいいんだな?


『ギクッ!』


おやじかよ!!


まぁいいや、少しは考えてくれるようになったってことで、今度からはこんなことも減るだろう。

腕の骨折はヒールポーションでは回復しなかったけど大分動けるようになったし一旦帰ろう。

帰るにしても、この熊どうしよう。このまま放って置くには勿体なすぎる。。。が、この腕じゃ解体もできないし、もしできたとしても時間がかかって満足に動けない俺としては危険この上ない。


『重要部位だけ持ち帰ればどうですか?』


そうだよな、それ俺も考えてたっで、どの部位を持って帰るのが好ましい?


『そうですね、クマは筋繊維が粗いので、比較的きめの細かい内ももの肉が一番おいしいとされます。また、熊胆(ユウタン)は健胃効果や利胆作用など消化器系全般の薬として用いられるのでかなり貴重だと思われます。』


そうか、じゃそれだけ持って帰ろうか、解体方法と採部位を指導してくれよ。


『はい、マスター』


ファラスの指示で何とか熊の内ももと熊胆(ユウタン)を切り取りマジックポーチに入れる。

熊胆は熊の胆のうのことで乾燥させて胃薬とかにするそうだ、ここで何を食べて食あたりになるかしれないから胃薬は貴重だ。。。しかし、熊胆って小っちゃ、これじゃ少ししか薬出来ないよ。

今まで病気にならなかったけどこれからなるかもしれないから病気を治す魔法と取った方がいいのか?


『取らなくてもいいとおもいますが』


えっ、なんでだよ


『マスターはウルド様の加護を受けていますから病気にはなりません。だから、いままで食あたりやら風邪やらにならなかったのですよ。』


じゃ、熊胆っていらなかったんじゃないのか?結構、採取するのにてまどったけど・・・


『そんなこと言わないでくださいよ。なんか、ゆうたん(熊胆)って響き可愛くないですか?だから、私か言ってみたくて勧めてみました・・てへっ』


可愛い響きというだけで。。。レベルが上がってさらにうざくなった・・


『でも、実際にはかなり重要な部位で街に出ればかなり高額で取引されています。もし、これから街に出るのであれば持っていても損はないはずです。』


だったらそう言えばいいのに。。。

兎に角、熊胆とお肉はゲットできた。俺は周りを警戒しているシリウスに声を掛ける。


『シリウス帰るぞ。』


シリウスは俺の元にはしてきて「ワウ」と返事をする。

俺はシリウスの頭を軽く撫ぜ、おもむろに歩き出す。身体はまだ完全ではないが何とか歩けるそうだ、周りを警戒さながら家路に急ぐ周りに気配や物音がするたびにビクつく、ここに移転してきたと時のような最弱感が己の身にまとわりつく、ここ最近少し調子に乗っていたのかもしれないもっと自重しないといけないな!!


『いやいや、今までだって自重してましたよこれ以上自重していたら世界の変革どころか、ここを脱出するのがいつになるのか分かりませんよ。』


でもなぁ、死にたくないし。。


『やはり一度死んでくださいよ』


やだ


『もう・・・』


しかし、何で俺を一度死なせたいんだ?なんかあるのか??

口振りでは死んでもやり直せそうな感じだけど、一度死んじゃうと俺が俺じゃなくなってしまうような気がしていやだ。。。


そんなやり取りをしながら家路を急ぐ。

ああ、見たことのある地形が見えてきた今日も何とか生き延びたようだ。


洞窟の前に着くと俺はシリウスに声を掛ける。


『明日は一日、療養するから自由にしていていいぞ、それで今日倒した熊の残りは好きにしていいからな、いってよし。』


シリウスは「ワウ」と一声返事をして、岩塩のある場所の方に走ってきえていった。

あっ、そういえばゴブリンの巣は見つけたのだろうか?

聞くの忘れた。。。

まっ、いいか、急ぐわけでもないし。

しかし、なかなかレベルアップできないなぁ。。。

洞窟に入り寝床に転がる、「いてててて。。。」骨折した腕が痛い。


リペア


リペア


リペア


あっ、MP無くなった。

痛みも少しマシになったし寝るか。


おやすみなさい・・・・・






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